屋上は奇異なフォルムと色彩に満ちている。ガウディ以外には、当時誰もこのような屋上の設計を考え出すことはなかった。建物自体をひとつの生命体として、特に躍動するドラゴンと捉えることによりこのような造形を作り出した。天才ゆえの発想であり、創造です。実に凄い芸術家ですね。
ろくろ首兵士の煙突群。割られた陶器タイルが張り詰められている。手に触れてみたいと思うのは誰しもで、私もタッチしてみた。ひんやりとした陶器の肌触りであった。
目を瞑っているが、紛れもなく私である。 2月半前に、ここにいたとは信じられないが事実である。
階段出口にある煙突群。ここから屋根裏階の上層にでることができる。裏から見ると分かりづらいが、煙突背後の山なりはドラゴンの背中と考えられる。
8頭の煙突の胴体には金色のタイルが光る。
ドラゴンの背。細かい鱗を模したタイルが張り詰められている。ドラゴンの目玉のような壁に開けられた穴が見える。その裏手には大きな鱗である屋根瓦が規則的に敷き詰められている。
双頭の兵士軍の拡大写真。
サグラダ・ファミリア聖堂でも見かけたような十字のシンボル。こちらには、彩色タイルは使われていない。しかしその下部には、(写真には写ってないが)彩色タイルが使われている。
この建物の屋上は素晴らしいのだが、お隣のビルは変哲のない普通のビルで景観を損ねている。
4つの兵士頭をもつ通気口。とんがり帽子のボンボリが良いですね。
八頭の煙突群。 兵士の顔部分には、花ビラの模様がありデザインがそれぞれに違っている。
所々タイルが剥がれたり、汚れていたりしているのは残念である。
屋上全体の様子。
これで屋上部分の見学は終了して、上層の屋根裏階に入る。スマホによる再現映像。
現実の屋根裏階の写真である。美しいアーチだが、カテナリーアーチにしては上部の湾曲に比して底部の傾斜が緩すぎるようのに思うのは私だけであろうか。
屋根裏階にある出窓からの眺め。ここから色とりどりに張り付けられたタイルが見られる。
この解説書写真の中央出窓の場所である。屋上部分の屋根瓦は、ドラゴンの鱗を表現している。
この階にはガウディのホログラム映像があった。
屋根裏階の狭い廊下上のアーチ。こちらはカテナリーっぽい。
屋根裏階から最上階部分を望む。採光と雨よけのためガラス屋根が設えてある。
階段を下っていくのだが、見事な造りの部屋のドア。勿論細部にいたるまでガウディの意匠である。
ガウディの設計した椅子の展示。五脚の二人掛けの椅子もあった。窓枠は歪めて作られている。これらを作る職人さんも大変だろうね。
1階の店舗 土産物屋である。
こんな玩具を孫のため買ったかどうかは定かではない。
建物のエントランス部分 光庭の1階になる。
見学を終えてカサ・バトリョの正面ファサードを再び仰ぎ見る。
そして休息を取るためホテルへと戻っていったのである。
カサ・バトリョ編はようやく終了。今回はこれでおしまい。 XII につづく。
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