タイの旅行記も一旦途切れると、再開するのが面倒になりますね。でもこれからが、旅のハイライトなので頑張って始めよう。
オーキッド・ファームでランの見物を終えてから一旦ホテルに戻る。
ホテルでは、従業員の人達がローイ・クラトーンというお祭りの為の準備をしていた。これは陰暦の12月(太陽暦では11月)の満月の夜タイ全土で行われる、水の精霊に感謝するお祭りです。丁度この日が満月の日になる。
お供え物の飾りを作っている。
家庭でもこのように灯篭を作ってお供えとする。
ホテルで暫し休息してから、3時45分にバスでメージョー大学のキャンパスに向かう。コムローイ祭(ローイ・クラトーンの事)と呼ばれるお祭りを見学するためである。各自懐中電灯を持参の上である。コムローイとは、タイ語で天灯のことである。 Wikipediaでの説明。
天灯
天灯(てんとう)
中国やタイ王国などアジア各地域で広く見られる熱気球の一種である。伝承より孔明灯とも称される。当初は通信手段として使用されたが、後には節句における祈祷儀式の用具となっている。スカイランタン(英: Sky lantern)、チャイニーズランタンとも呼ばれる。
灯籠流しの空中版で、川に流す代わりに空に放つという訳だ。タイだけでなく、中国、台湾、ポーランド、イギリスでも行われている。
5時ころにメージョー大学のキャンパスに着いたのだが、バスの渋滞が余りにひどいので下車して、歩いて会場まで行くことになった。駐車場が一杯で動きがとれないのだ。このような広場を横切り会場に向かう。
広場に駐車中の観光バス 派手なデザインのラッピングバスが多々あり。
正規のルートを通って会場に向かう観光客。違法ルートを使って近道を行く我々。
ここで、イーペンランナーインターナショナルという外国人向けのコムローイ打ち上げが行われる。入場券は6食できるチケットで、私の席はE2-22でぞろ目の席であった。なんと会場の一番隅の席でした。
このように3人1並びの席が広場を埋め尽くしている。
前方の赤い席が特別席。我々は白い普通席である。空席なのはまだお祭りが始まっていないからで、観客は皆食事でできるコーナーに群がっているのだ。
お祭りのメルクマーク
ここで入場券のチェックが行われ、入場者にはパンプやお土産が配られる。濃紺のバッグがそうである。中には象さんの肩当てが入っていました。
パンフ コムローイを飛ばす幻想的なシーン
コムローイの揚げ方の説明もある。3人1組で1個のコムローイを揚げる。
会場は左図のようになっていて下方部の赤で囲った部分が観客席である。左端の赤〇が私の席。
皆さんお祭り前の腹ごしらえです。
白いテントが食事を出す所で、焼きそばや焼き飯、汁そば、お菓子、アイスクリームと様々な食べ物が提供される。インスタントラーメンなんてのもありました。
ゴザが敷かれており、そこでも食事ができるようになっている。
民族衣装を着た少女たちが衣類を販売している、のかどうかは定かではない。スマホをいじってたのは間違いではないのだが。その他にもブランコなどのアトラクションはあったが省略する。
皆さんこの様に椅子に座って、食事やスマホを覗いていらっしゃる。
私はこのブースでタイ風焼きそばを食した。
セレモニーの始まりです。奥の舞台で僧侶達が誦経をとり行う。国王に対する追悼の意を示された模様である。英語と日本語で説法の説明が行われた。
スクリーンにはお祭りの映像が流されている。空中にドローンがいたので、そこからの映像写真かもしれない。
天空には流れるように空に昇っていく小さなコムローイが点々と見える。星のようだね。 これらは近くの場所からあげられたものだという。
燃料が燃え尽きて落下したコムローイの残骸。
天空の満月 そのように見えないが、この晩はスーパームーンで満月が最も大きく見えるのであった。68年ぶりに月が地球の最も近くに来たのです。ご存じのように月も地球の周りを楕円軌道で周回している故である。この記事を見てください。 スーパームーン
さて係員からコムローイが手渡される。円筒部分を広げ、底辺の十字に張られたワイア―の中央部分に据え付けられている固形燃料に着火する。
熱風が覆いの中にどんどん入っていき、コムローイが膨らんでいく。
発射のカウントダウンが始まる。
5,4,3,2,1で手を離す。
我々のあげたコムローイは一寸木にぶつかるが無事に上昇していく。
その瞬間は幻想的である。現実とは思えない。オレンジ色の大小様々に見えるコムローイが、夜空を埋め尽くし、そして揺らめきながら天空に昇っていく。3000個ものコムローイに見惚れるのみである。
全く思いもかけぬ景色であった。
徐々にコムローイは小さくなり、夜空の果てへと消えてゆく。
それを見守る人々の興奮と感激。
コムローイが小さく小さくなり消えてゆく。実際には燃料が燃え尽きて暗くなり、落下しはじめるだけなのだが、夜空に吸い込まれ消えてゆくように見えるのだ。
幻想的であり神秘的でもあるショウはこれでおわった。後には残骸処理が残されている。これは地元の方にお任せするしかない。
帰りは混雑が予想されたが、運転手とガイドさんの機転により非常に上手く混雑から抜け出し順調にホテルに帰ることができたのであった。
写真ではコムローイの昇っていく様子がわからないので、動画を探してみたところ今年撮影されたものが見つかった。ラッキーである。AFP BB NEWS のプロの動画です。
空に放たれるランタン、娯楽・祝賀活動の制限も緩やかに タイ
その掲載記事から:
タイ北部の人気観光地チェンマイ(Chiang Mai)で14日、毎年恒例のランタン祭り「イーペン祭り(Yi Peng)」が行われ、火をともした多数のランタンが空に放たれた。
当局によると、プミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)国王(ラーマ9世)の死去を受け行われていた娯楽・祝賀活動の制限は、国王の死去から1か月が経って緩和され、観光客への影響は縮小されているという。
今回はこれでおしまい。
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