なおツタンカーメン王の黄金のマスクや黄金の人型棺は撮影禁止なので、私の撮影した写真はない。それでやむを得ず世界の美術館やそのほか利用可能なサイトから画像を取得した。面倒なのでその取得先は一々記載しない。
著作権の問題は生じないと思うが、読者の方で問題ありとお考えでしたら下記にご連絡ください。s1nakagiri@gmail.com
この旅行記でも エジプト旅行記 V でツタンカーメン王の墓に関しての記述がある。参照してほしい。
何はともあれこれである。
ツタンカーメン王の黄金のマスク
横面から撮影した画像
裏側
写真では何度も見ているが、実物とは微妙に色合いが異なる。 この目で実物を見てきましたが、宝石の青くくすんだ輝きと、マスク自体の純金の重さが感じられるようでやはり感動的でした。
世界の美術館より。
英語版で申し訳ないが、その解説動画
The Discovery of KING TUT | The Gold Mask
この黄金のマスクは、3つの人型棺の入れ子構造の3つ目のツタンカーメン王のミイラに被せられていた。
上図のように、ツタンカーメン王が眠る棺は入れ子式の人型棺となっている。棺は外側から「第1の人型棺」「第2の人型棺」「第3の人型棺」と呼ばれ、ツタンカーメン王のミイラを直接覆っていた第3の人型棺は純金製である。約100kの重さがあるという。
こんな一口知識もある。
人型棺の顔は、いずれも若きファラオの面影を表していると考えられていますが、なぜか第2人型棺だけ顔立ちが異なっています。この理由として「ツタンカーメンが早逝したため、生前に棺が完成せず、第2の棺だけは他人をモデルにしてつくられた」という説が多くの専門家の見解のようです。
第3の人型棺
世界の美術館からの画像
ツタンカーメン王のマネキンは室にはないが、第2の人型棺は展示されている。
第2の人型棺
第1の人型棺 これは、この考古学博物館ではなく王家の谷で展示されている。
ツタンカーメン王の黄金のマスクの額には、コブラとハゲワシの頭部が飾られている。
黄金のマスクの特徴を述べていこう。
1.10㎏越えの純金が使われている。
2.額飾りのハゲワシとコブラはエジプト全土の支配者たることを示す。
ハゲワシは上エジプトの守護神ネクベト女神を表している。
コブラは下エジプトの守護神ウアジェト女神を表している。
4.襟飾りはエジプト工芸技術の高さを物語っている。
最上部には二段の金のネックレスがある。さらにラピスズラリ、紅玉、トルコ石、石英などの貴石、および着色された練ガラスが12段に渡って象嵌されている。
5.仮面の背後には「死者の書」がヒエログリフで刻まれている。
6.頭巾や目の周辺の青は冥界の色を示している。
ミイラになることは「不死なるオシリス神」になろうという試みで、死や神に通じる青色が重要視された。
7.縞模様のネメス頭巾と付け髭はファラオの象徴である。
黄金を用いた装飾品 中央はスカラベの胸飾り、 下は彩画箱である。
たまたまだが、つぎのグログに出くわした。ツタンカーメン室に展示されてある秘宝が満載されています。現在では貴重な画像です。写真にあるような装飾宝石類を見たのを思い出しました。やっぱり画像がないと記憶ははっきりしませんね。
◆エジプト考古学博物館 今は撮影禁止のツタンカーメン王の秘宝編◆
最後にミイラ室の説明をしたい。ミイラ室に入るには特別料金100エジプトポンドが必要になる。
撮影禁止なので私の写した写真はないが、幾つか画像をみつけたのでそれらをアップする。
1881年、今からおよそ130年前幸運な発見によって32体の王族のミイラが見つかった。 それは、ルクソールのクルナの泥棒村の奥に位置する大司教パネジューム2世の家族墓からでした。
この洞窟の中で、ラムセス2世を含む32体の王や王妃のミイラが、偶然、一つの場所に集められた状態で眠っていた。
王家の谷で見つかったラムセス2世の木製の棺
ミイラ室には、これらの発見されたミイラが展示されている。
室ではラムセス2世と、その父、セティ1世のミイラは2体並んで眠っている。私は実際に見たんだけどどれがどれかは忘れてしまっているし、ミイラの顔立ちも記憶はなかった。しかし精力絶倫で長生きしたラムセス2世のミイラは憶えていた。その他にも王妃のミイラもあったのを記憶している。
ラムセス2世のミイラ
セティ1世のミイラ
王妃ティイのミイラ
ということでミイラ室の説明は短いけどこれでおしまい。
記事を殆ど書き終えた後で、この動画を見つけた。撮影禁止であるはずのツタンカーメン室の撮影が含まれていました。15年前の動画ですが、そのころは撮影可能でした。この動画を見ることが出来てラッキーでした。
エジプトの旅 24 「エジプト考古学博物館」
これで考古学博物館編はおしまい。
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