ページビューの合計

2018年3月6日火曜日

ナポリ旅行記 XXIV アマルフィ海岸 (6)

十字架のキリストの聖堂入り口に戻りそこから地下礼拝堂(クリプタ)へと階段を下る。大聖堂の地下に建設され、17世紀スペイン王によって華麗に修復されたという礼拝堂である。ここには町の守護神である聖アンドレアの遺体が保存されている。

地下聖堂天井部分  列柱からアーチ型に装飾されたヴォルト式天井へと延びている。
重厚なバロック様式の空間である。



礼拝堂側面の装飾  大理石の化粧板が絵画風に張られその上には浮き彫りがなされている。 シャンデリアが天井から吊るされていて夜の礼拝に備える。


ヴォルト式天井の装飾


聖アンドレアのブロンズ像  祭壇中央
にありミケランジェロの弟子であるナッケリーノ・ミケランジェロの作である。X字型の巨大な十字架を背負うポーズ。




聖アンドレアイエスの12使徒の一人であり、ギリシャから現在のロシア地方まで布教活動を行った。彼はギリシャパトラスで異教者として十字架にかけられた。

Wikipediaでは聖アンデレと記されている。概略については 聖アンデレ を参照されたい。 

パトラスから遺体はまづコンスタンチノープルに運ばれ、第4回十字軍遠征の際に教皇につながる枢機卿ピエトロ・カプア―ノの尽力でアマルフィに運ばれた。

聖体1208年5月8日に群衆の祝福の下にアマルフィにたどり着き現在の地下礼拝堂に祀られた。このとき聖アンドレアによる最初の奇跡が現われたとされる。

天井のフレスコ画  金色に縁どられた曲面をカンバスとしキリストの受難に因む場面などが描かれている。その幾つかを観賞する。

祭壇前





祭壇横  奥に見えるのが聖アンドレア像


小祭壇の聖者像  白大理石のレリーフ。


十字架に架けられたキリスト像


拝観をおえ厳粛な気持ちで地下礼拝堂を後にした。聖堂(聖アンドレアの複合記念建築物)の見学はこれでおしまい。

0 件のコメント:

コメントを投稿