ページビューの合計

2014年2月16日日曜日

穴掘り と 風邪ひき と 読書


戸外で雑草を埋める穴を掘っていたため、
寒い中汗をかいてしまい風邪をひいてしまった。
する必要もないのに、都合3時間がかりだった。



その結果がこれ。




前日から、Folk Theorem の細部の証明をチェックしていた。
大丈夫みたいなので、今度は共役作用素に対しても同様のことを行ってみる。
この作用素も複雑なので、レゾルベントの表現が厄介である。


なかなか見つからない!

共役作用素の一般化固有空間の cannonical basis の具体的構成が、
システム論を展開しようとすると必要になる。
そのためには、作用素のAjoint Theory が必要。
特性多項式の転置が、共役作用素に関連する特性多項式になれば、
双対性が明白になり万々歳だが、これがなぜかうまくいかない。

計算がまずいのだと思い何度も同じ計算をするがダメ。
風邪のせいもあり、頭がうまく働かない。
手計算しかできないのに、それすらもあかんようになったかと悲観する。
いつもの事だが、鬱の気持ちで心がふさがる。




ブログを更新する気も起らない。

若いころから、躁鬱症で(このところ大きいのは来ない)対処法は知っている。
 
人によって違うが、私の場合は何もせず寝ること。
有難いことに、退職者の特権で何時間でも寝れる。

昨日は、朝飯をすませてから1日中ベッドで寝ていた。
目が覚めると読書、読書していて飽きてくると寝る。
そして目が覚めると読書の繰り返し。

まったく、脈絡も何もないが、次の本をこのところ読んでいる(読んだ)。

山折哲雄  「わたしが死にについて語るなら」 ポプラ新書

谷沢永一  「嫉妬するひと、される人」  幻冬舎文庫
 
 
        「僕のうつ人生」  海竜社  

山田風太郎  「人間臨終図鑑 1-4」  徳間文庫




山田風太郎の写真だけ小さくなってしまった。

全て老人向きの本で、人間臨終図鑑 はまだ全巻読了していないが実に面白い。
お勧めですな。

わたしが死にについて語るなら は、私が理系人間であるという事もあり、
気持ちとかでいうとあまりピッタリこない。
20年後に再読すると、感銘をうけるかもしれないが、そのころは私は死んでいる。

谷沢永一の本は、2冊とも読みやすいし面白かった。
鬱病でも人により現れかたが違う。
ともに 古本市場 で 105円の本なので十二分に価値はあった。


沢木耕太郎 「杯 緑の海へ」  新潮文庫

坂東眞砂子 「蔓橋」   角川文庫

帚木蓬生  「十二年目の映像」  新潮社

中上健次  「重力の都」  新潮社

東野圭吾 「ダイイング・アイ」  光文社

 

 


 
 

写真は、名前の順番です。坂東眞砂子中上健次は亡くなっています。

全員好きな作家で、大部分の作品は読んでいると思う。
 
特に最近は、帚木蓬生 が好みで殆どの作品を新刊で買っているが、
この作家の恋愛小説は好きではない。
十二年目の映像 は、若いころの作品であまり面白くない。

中上健次重力の都 は、30代の後半ころに読んで結構感動したような記憶があった。
再読してみて、受けた印象は違う。
むやみに文章が長く、意味が取りにくい。
文体は鮮麗だが、紀州の土着的神話的(エロスと猥雑)な物語で、今や感情移入できない。
ある中編では、入れ墨を背負った美形の無頼者 なんかが出てきて、
放蕩や無茶の限りを(悪賢く)尽くし、挙句の果てに若くして無意味な死をむかえる。
年齢とともに、趣味の変化もあろうが、今や そんなん勝手にせい としか思えぬ。
無頼者にたいする共感がなくなったのだろう。

杯 緑の海へ 、蔓橋、 ダイイング・アイ は、まあまあ。 読んですぐ忘れる娯楽の本。
東野圭吾 を除いて、以上全て 105円の本なので、値段以上の価値はあった。

読む時間は浪費してしまったが、鬱の気散じ だからいいのだ。

ミラン クンデラ  「存在の耐えられない軽さ」  千野栄一訳 集英社文庫



少しづづしか読めないが、面白い。
第7部の1 まで読んだ。  あと40p 弱。
女好きのチェコの知識人(医者)トマーシュの苦しい人生模様。

ケン・オーレッタ  「グーグル秘話」  土方奈美訳  文春文庫


写真は、創設者のサーゲイ・ブリンとラリー・ペイジ。

本は全然面白くない。 興味のない話ばかり。  p.245 でストップ。

J.フォン・ノイマン 「数理物理学の方法」  伊藤恵一編訳 ちくま学芸文庫



文庫にこんな学術書かつ名著が入ること自体が奇跡。
かなり、難しい本で、寝る前に拾い読みをするが、2編目に入ってわからなさが倍増。
わからなくて当たり前と思っているが、
量子力学的エルゴード理論の定式化をのべている部分からしてさっぱりわからぬ。
4,5回読んでいるが、やはりわからぬ。 今やこの箇所が睡眠薬。
彼が、乱流理論の論考もしているのは知らなかった。

とにかく、 J.フォン・ノイマン が並外れた超天才というのは、わかる。
万能の天才と言われたのは、むべなるかなである。
この本は、税別1500円なので、内容から考えると驚異的に安い。
しかし、内容を理解できる読者って何人いるのだろう。
日本中で100人位しかいないのじゃないか? 

ファインマン本とは、全然違うように思う。 

ブラッドリー・C・エドワーズ
フィリップ・レーガン       「宇宙旅行はエレーベーターで」  関根光宏訳 講談社

 
 
これが本の表紙。 社団法人で宇宙エレーベータ協会というのもある。

面白く読める。 トンデモ本のようには思えないが、そんなの無理だろ とは思う。
本にも書いてあるが、設置場所は限られているし、
気象条件の変動(予測できない!)を考えてないんじゃないか?
未来は、バラ色的なことを書いているが、私としては信じられない。
そんな金のかかる実現性の?な計画は立てない方がよいに決まっている。

思い出しながら、買ってきた本の感想ばかり書いてしまった。

ところで、J.フォン・ノイマンの本 を除いて、残りの本は皆売るか廃棄する。
私の家には、もう本の置場はない。
悲しいことだ。

        

0 件のコメント:

コメントを投稿