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2017年5月10日水曜日

神戸中央区 相楽園 II

ひきつづき相楽園の紹介である。

旧小寺家厩舎  重要文化財である。 洋館じたての立派な厩舎ですね。馬車も格納していた。2階には馬の世話をする人のための宿舎もある。



急勾配の屋根屋根窓に着目してください。それらが特徴になっている。

塔屋の部分


小寺謙吉氏が河合浩蔵氏に設計を依頼、明治43年頃に建築した厩舎(きゅうしゃ)です。円型の塔屋・急勾配の屋根や屋根窓豊富な切妻飾り(きりつまかざり)など、変化に富んだ意匠で飾られています。
広場に面して北側1階には馬車を入れる車庫、2階には厩務員のための宿舎、東側は高い吹抜けの天井をもつ馬房があります。(昭和45年6月17日重文指定)

解説板

旧ハッサム住宅  これも重要文化財です。

正面



斜め側面 2階ベランダの様子がはっきりと見て取れる。



側面  正面から見るのと様子が大分違う。 本館から渡り廊下で左側の付属室に繋がっている。この形式はコロニアルスタイルと呼ばれ、神戸異人館の特徴の1つである。



解説板

英国人貿易商のハッサム氏が、明治35年頃異人館街(北野町)に建てて住んだもので、設計は英国人によるものです。木造2階建寄棟造棧瓦葺(よせむねづくり さんかわらぶき)の和洋折衷建築物です。昭和36年に神戸市が寄贈を受け、昭和38年に移築されました。

移築を記した石碑



なお、前庭のガス灯2本は、明治7年頃当時としては非常に早い時期に、外国人居留地に街灯用として建てられていたものです。
阪神・淡路大震災時に屋根から落下した煙突を前庭に保存しています。(昭和36年6月7日重文指定)
中庭にあった石のモニュメント


石の上にキノコと風船を手にしたウサギが乗っかっており、それが面白かったので写してみました。


阪神・淡路大震災時に屋根から落下した煙突


その説明板

普段は閉館しているのだが、この日はゴールデンウイークの最終日で幸運なことに内部を公開していた。

1枚もののパンフ  
表面
裏面

それでは内部見学と参ろう。

1階食堂



応接室  家具は英国風というかヨーロッパスタイルで優雅です。


部屋の暖炉
配膳室


居間

1階の壁には 重要文化財指定書 の額が掛っている。



2階に上る階段


2階は、手前2室と右奥1室が寝室になっており左奥が子供部屋になっている。

現在は資料などを展示している。
寝室 ベランダにあった飾りを展示。


暖炉  移築前のハッサム住宅の写真が飾られている。

隣室の暖炉

寝室 丸テーブルが置かれている。


子供部屋 

浴室 大きなバスタブです。


洗面台と湯沸し器


2階ベランダ


ベランダからの眺め



別棟の使用人室へは入れないようになっている。充分に内部見学ができ満足しました。
相楽園会館の指示板

相楽園会館



相楽園会館は、神戸市を訪れる内外の賓客の接遇や市が主催する会議、催し物その他の諸行事の会場として建設されたものです。
建物は庭園の景観を損なわないように工夫設計されていて、特に室内からの庭園の眺めはすばらしく、1階はレセプションや会議を催すための大ホールおよび控室などがあります。
2階には和室・大会議室などがあり、和洋の設備を備えています。

館の入り口には階段があり、その下が堀になっている。


何がいるかと思えば鯉であった。


会館の大ホール  催し物の後かたずけがおわったところでした。


会館前の大灯篭

そしてツツジの花や


蘇鉄を愛でながら入り口へと戻っていった。


充分に楽しめた相楽園見学でした。今度は人の来ない平日早朝にいくのが良いかもしれない。これでおしまい。

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