今までの散歩シリーズは、ほぼ現在進行形であったが、
御多分にもれず新しいネタが少なくなってきたので、過去の散歩を随時アップすることにした。
鬱状態がひどくなりかけのころで、カンボジア旅行から帰ってきてからだから、
今年の1月半ば以降だろう。 (調べればわかるが、面倒なのでしない。)
JRに乗って六甲道駅から加古川駅まででる。
駅の観光ガイドコーナーに立ち寄り、
観光ガイドブック「
わがまち加古川60選」 を頂く。
一番のお勧めは、どこだと尋ねると、「やっぱり、鶴林寺でしょうね」 という答えだった。
鶴林寺は、以前息子の車で連れて行ってもらったことがある。 しかし、禄様憶えていない。
今回は、あてのない一人散歩だし歩いていこうと思った。
駅前のベルデモール商店街を通っていく。
これは、加古川名物「
かつめし」のマスコット像。
ここで脱線するが、面白そうなので早速グーグル検索(以下単に[
調べる])してみる。
Wikipedia によると、
かつめしは、皿に盛ったご飯の上にビフカツ(または豚カツ)をのせ、たれ(主にドミグラスソース)をかけ、ゆでたキャベツを添えた料理。兵庫県加古川市の郷土料理・ご当地グルメである。
とある。
これは、知ってました。 以前加古川駅のガード下の店で食べたことがある。
現物はこれ。 かつ入りのハヤシライスじゃないかと思われるでしょうが、その通りです。
この時は、10時ころだったので食べられませんでした。
どこが、
かつめしのおいしい店かなと思って調べてみました。
すざましく沢山の
かつめしの店 があります。 加古川駅周辺に密集しています。
地図データ
地図データ ©2014 Google, ZENRIN
「
かつめしマップ」は、今は見れませんので この
ページ をみてください。
2009年3月ですが、手間暇かけて作ったものだと実際感心します。
調べたいのは、写真にあるキャラクターの素性です。 見つけました。
かっつん・デミーちゃん
愛称 かっつん・デミーちゃん
- デザイン 頭がかつめしになっているアンパンマンを彷彿させるデザイン
今はやりのご当地ゆるキャラですね。
彼らの身上調査をしました。
名前 | かっつん | デミーちゃん |
性別 | 男の子 | 女の子 |
身長 | 大皿 | 中皿 |
体重 | 大盛り | 並盛り |
生年月日 | 平成20年(2008)2月7日
※兵庫大学短期大学部美術デザイン学科のキャラクターデザインコンペの表彰日。 |
名前のいわれ | かつめしの「かつ」からとった”かっつん”と、
デミグラスソースの「デミ」からとった”デミーちゃん” |
好物 | 愛する加古川の名物かつめし |
趣味 | かつめし食べ歩き |
特技 | かつめしダンス |
| |
こんな着ぐるみで、イベントに出没します。
以上調査結果です。 わかったような気になりましたが、こんな事をやっているとキリがない。
ブログ記事を書きだして、自分が Google and Wikipedia 依存症になっているのに気づき
唖然とする。
これは、やはり ベルデモール商店街で見つけた指の彫刻です。
この彫刻の素性も調べたいと思ったが、今回のテーマと違うので調査なし。
目的の鶴林寺は、駅から歩いて40分位だ。
鶴林寺公園のわきにある水路にいた、白鷺だ。
ここが、鶴林寺の正門にある、仁王門である。 県指定文化財になっている。
鶴林寺には、
公式ホームページ がある。 入山料 500円が必要です。(念のため)
鶴林寺の謎を解こう! というコーナーもあります。
鶴林寺不思議マップ があり、秘密のナンバーそ全部あてると景品がもらえます。
もし、ここに来る機会があれば挑戦してみてください。
例によって、 Wikipedia によると、
鶴林寺 (加古川市)
鶴林寺(かくりんじ)は兵庫県加古川市にある仏教寺院。
山号を刀田山(とたさん)と称する。宗派は天台宗、本尊は薬師如来である。
地元では、「刀田(とた)の太子さん」とよばれ親しまれています。
宗派は天台宗、本尊は
薬師如来である。
コピペばかりでは、芸がないのでガイドとパンフを見ながら書き写します。
589年、聖徳太子が16歳の時、秦河勝(はたのかわかつ)に命じて、
仏教を広めるための道場として建てられた。
釈迦三尊と四天王を祀り、「
四天王寺聖霊院」と称されたのがこの寺の始まり。
播磨の法隆寺ともよばれる。
国宝太子堂、銅作聖観音立像 など多くの文化財が残されている。
仁王門の仁王さんがこれです。 左側の仁王さんです。
右側は、この仁王様です。
県文化財指定の三重塔(釈迦の舎利をおさめる仏塔の一種)がこれです。
三重塔の屋根の四方に鬼瓦が乗せられている。 よく見るとこの鬼瓦だけが、
三方に睨みを利かせている。三方鬼瓦といい、魔除けのためでないかといわれている。
こちらは、本堂です。 国宝で、
薬師如来、日光、月光、毘沙門、持国、十二神将を祀っています。
本堂の中は、こんな風です。
新薬師堂に安置されている
薬師如来、日光、月光菩薩、十二神将の写真です。
こちらは、鐘楼です。 1407年に建てられたもので、重要文化財です。
こちらは、お隣の浄心院です。
鶴林寺は、新西国霊場廿七番です。 額には、
いにしえの
鶴の林にちるはなの
匂いをよする高砂のかぜ
これは誰かの句ではなく、ご詠歌だそうだ。
これは、兵庫県下最古の木造建築の太子堂です。 むろん国宝です。
境内には、こんな石碑がありました。 永田耕衣の句
あたたかき甍の厚味割るるなよ
作者は、こんな人です。
永田 耕衣(ながた こうい、1900年2月21日 - 1997年8月25日)
私がこの人の名を知ったのは、城山三郎の小説 「部長の大晩年」を読んだからです。
Wikipedia によると、
俳人。本名軍二(ぐんじ)。別号、田荷軒主人。
禅的思想に導かれた独自の俳句理念に基づき句作。
また諸芸に通じ書画にも個性を発揮、90歳を超えた最晩年に至るまで旺盛な創作活動を行った。
とあります。
耕衣は38年勤めた三菱製紙を55歳で停年退職しました。(昔は、55歳停年です。)
停年後、神戸市須磨区に転居し 俳句の世界に没頭します。
退職後の暇つぶし(生きがい)もここまで行けばむしろあっぱれです。
書画には、こんなのがあります。
句作では、
夢の世に葱を作りて寂しさよ
朝顔や百たび訪はば母死なむ
後ろにも髪脱け落つる山河かな
泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む
死螢に照らしをかける螢かな
かたつむりつるめば肉の食い入るや
少年や六十年後の春の如し
白梅や天没地没虚空没
などが残されています。 老年には頷ける句が多いですな。
句集も多く出版されている。 こんな黄昏た老年句を作っている割には、世俗的には有名になり
1974年神戸市文化賞受賞
1981年神戸新聞社「平和賞」受賞
1985年兵庫県文化賞受賞
1990年第2回現代俳句協会大賞
1991年第6回詩歌文学館賞受賞
など、沢山の賞を受け取っている。
趣味の句作もここまで来れば大したものです。 殆どプロです。
別に羨ましくないけど。
お寺のとなりの鶴林寺公園です。
この公園内に、設置されているSLです。
これは、公園内の池です。
これで、鶴林寺見学は終了し、昼食。
お寺の向かい側にあるレストランに入る。 大河ドラマで有名な 黒田官兵衛の
かんべいくん 黒ビール を注文。 これだ。 ご当地ビールだ。
寿司セットで、小うどんつき。 味は、不味くはないが、美味くもない。
食事後、加古川河口を目指してひたすら歩く。 工場街のため、空気が悪い。
河口に至るまでの景色を写真に撮る。
これは、陸橋から。
途中にあった公園の池の写真。
河口の写真。 ここで、1時間ほどぼ~と海を眺める。 なにも考えていない。
以下、帰りの風景写真。
山陽の尾上の松駅に着く。
ここから、姫路まで出て、JR線に乗り換えて六甲道駅下車、そこから市バスで帰宅する。
このようにして、鬱の日のセンチメンタルジャーニーは終わった。 7時間位歩いたと記憶している。
今回は、宣伝が多かった。 加古川市のスポークスマンになった気分だ。
ますます、元応用数学者から離れていく。
2,3日 ブログ書きは休みます。 真面目に仕事を再開します。