前日の失敗に懲りて、ホテルの朝食は6時半にした。これは、正解であった。スムーズにレストランに入ることができた。 昨日と同じように、昼飯が遅くなってもいいように、たっぷりの朝食をとったのである。そして、ホテルを8時前に出発。
この日の予定は、猫空と指南宮、および動物園なのでMRTをフルにつかう。そのため、台北観光パスポートと称する、一日乗車券を購入した。 180元=720円で格安。 一日中乗り放題で、どの路線も使うことができる。我々は、これを台北駅の乗務員室で駅員さんから購入した。 自動販売機でも購入できるようである。
下の写真で、上左端のプラスチックカードです。因みに、その横が昨日見学した故宮博物院の入場チケット、下段は猫空ロープウェイの往復乗車カードである。
この日の予定は、猫空と指南宮、および動物園なのでMRTをフルにつかう。そのため、台北観光パスポートと称する、一日乗車券を購入した。 180元=720円で格安。 一日中乗り放題で、どの路線も使うことができる。我々は、これを台北駅の乗務員室で駅員さんから購入した。 自動販売機でも購入できるようである。
下の写真で、上左端のプラスチックカードです。因みに、その横が昨日見学した故宮博物院の入場チケット、下段は猫空ロープウェイの往復乗車カードである。
MRT台北駅から、淡水線で大安まで行く。そこで、文湖線に乗り換える。
このようにエスカレーターで上がって 地上駅に出る訳だ。
このようにエスカレーターで上がって 地上駅に出る訳だ。
大安駅からの眺め。
これが、文湖線の車中からの写真。鉄のレールでなく、ゴムタイヤで走るのである。
窓から見える高層ビル
このような坂を登って行き、
終点の動物園駅についた。
駅では、パンダのイラストのお出迎えである。 動物園の宣伝ですね。
駅では、猫空ロープウェイへの出口は2番だと指示してくれている。
2009年の写真だが、これが動物園駅。
駅をおりると、このような愛護動物の銅像がある。 女性の乳房をシカの子供が隠すポーズは、何か不自然である。 最初から着衣にすれば問題がないのに、と思ってしまった。いつもの無意味な感想です。
最近動物園でちょくちょく見かける、動物の足跡です。マレーバクである。ちゃんと漢字くらい読めるのである。
駅から、猫空ロープウェイ(マオコン-ロープウェイ)までは、歩くと結構な距離がある。そのため駅周辺に貸し自転車が設置されていた。 以前は、ZOO MALLがあったそうだが、現在は改装工事中であって、一部の建物は撤去されていた。
猫空ロープウェイの駅舎です。
垂れ幕でもわかるように、ここでは猫と言えばキティちゃんであって、至るところにキティちゃんのイラストである。 サンリオは、台湾で大儲けをしているのであった。知らんかった。
ここで、Wikipedia により 猫空ロープウェイ の予備知識を得る。
猫空ロープウェイ(マオコン-)
台湾台北市文山区にある動物園駅と猫空駅を結ぶ台北捷運公司が運営するロープウェイ交通システム。
台北市文山区の台北市立動物園西側から台湾茶の産地として知られる猫空地区までの全長 4.03 km に、4旅客駅が設けられている。
2007年7月4日に供用開始となった台北市初の観光ロープウェイであると同時に、公共交通機関として開業した台湾最初のロープウェイでもある。
猫空ロープウェイ | |
---|---|
動物園駅
| |
路線総延長 | 4.03 km |
猫空ロープウェイ | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: | 貓空空中纜車 |
拼音: | Māokōng Kōngzhōng Lănchē |
通用拼音: | Maokong Kongjhong Lănche |
注音符号: | ㄇㄠ ㄍㄨˇ ㄎㄨㄥ ㄓㄨㄥ ㄌㄢˇ ㄔㄜ |
発音: | マオコン コンヂョン ランチャー |
台湾語拼音: | Niau khong Khong tiong Lám Chhia |
英文: | Maokong Gondola |
路線データ
- 路線距離(営業キロ):4.03 km
- 方式:二線自動循環式
- 駅数:4駅(旅客駅、起終点駅含む)
- 高低差:約 300 m
ゴンドラ1台の定員は6から8人。最高2,400人の輸送量。最高運転速度は6m/秒。
沿線住民への騒音問題を考慮して現在は 5 m/秒 で運行され、全行程所要時間は約17分である。
開業以来故障が多発のため、2007年7月30日より祝休日除く月曜日は運休中である。
2008年9月末の台風で、16番目の支柱にある路盤は深刻な被害を受けたため、2008年10月1日から長期運休した。
2010年3月30日、修復工事が完了営業を再開した。
かなり、長距離のロープウェイで乗りごたえがある。 眺望も抜群。 故障多発なのは知らんかったが、知らぬが仏ですな。
駅一覧
駅名 | 駅間 キロ | 累計 キロ | 所在地 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
日本語 | 繁体字中国語 | 英語 | ||||
動物園駅 | 動物園站 | Taipei Zoo Station | 0.0 | 0.0 | 台北市 文山区 | |
(方向転換駅1) | (轉角站1) | |||||
動物園内駅 | 動物園內站 | Taipei Zoo South Station | 1.33 | 1.33 | ||
(方向転換駅2) | (轉角站2) | |||||
指南宮駅 | 指南宮站 | Zhinan Temple Station | 1.63 | 2.93 | ||
猫空駅 | 貓空站 | Maokong Station | 1.10 | 4.03 |
乗車開始が、9時ということで30分以上ここで待つことになる。その間に、周辺の写真を撮ってみた。
下から見上げた、ロープウェイの支柱とゴンドラ
ロープウェイ動物園駅の隣にある公園の水舞劇場。 時間が早くて噴水は出ていない。
道路向かいの景色。 MRTの列車が走っているのが見える。
駅舎の裏手
ようやく定時になり、駅舎に入ることができた。 これが、猫空ロープウエイの日本語版パンフ。
キティちゃんがガイドを務める。 同じ会社の経営だが、MRTの一日乗車券とは別料金である。我々は、往復乗車券100元を購入。途中3回まで下車できる。
パンフでみるように、路線は途中方向転換駅で折れ曲がっている。
駅舎の4階がロープウェイ乗り場になっている。その窓には、キティちゃんである。
ゴンドラには、水晶車(クリスタルキャビン)というのがあって、足下が透明板。 普通車と2列に別れて乗り込むようになっている。 我々は、普通車に乗り込む。全てキティちゃんデザインのキャビンである
出発である。 動物園駅の支柱が眼下にみえる。
指南宮駅に着くまでの、ゴンドラからの写真を見ていこう。
キティちゃんとすれちがう。
台北101が遥か遠くにみえる。
ここが動物園内駅で、パス。
再び、キャビンからの眺め。
向こうに見える方向転換駅で、
このように方向を変えて高度を上げる。 駅は、逆くの字型になっている。
再びゴンドラからの眺め。
かくして、指南宮駅に到着。そして、ここで下車する。
駅周辺の景色である。 八〇亭である。 〇のところは旧漢字で書けないし、読めない。 龍頭からの噴水が見栄えを良くしている。
駅の下からリフトを眺める。
駐車場もあって、このような大垂れ幕が掛かっている。 安心立命、家内安全の台湾語バージョンですね。
駅前の公園で、李建和先生の銅像があった。と書いたが、李建和先生は全く知らない。調べてみると、台湾語のページしか出てこないのでよくわからんが、全国家長会というのがあってその会長さんを務めた方らしい。 笹川良一さんのような方ではないかと思う。
この日の第一の目的である、指南宮にむかう。 かっては仙公廟(せんこんびょう)と呼ばれ、山の中の厳かな寺院として台北市民に親しまれた所である。 日本でいうと、高野山という感じかな。ただし、歴史は新しい。建てられてから120年位しか経っていない。
駅から、歩くこと数分でこのような寺院があらわれる。 凌霄寶殿で、現在一部改築中でした。
ここからも、台北101がみえる。
指南宮の日本語版ホームページから、説明を引用する。 指南宮
世界一の霊山―指南宮
仙公廟とよく呼ばれる指南宮は、台北市内最も文化的な文山区の木柵山の中腹にあります。
面積は広くて80平方ヘクタールを占めます。道教、仏教、儒教が共通に信仰されています。
園内回廊通路と数多く美しい花園が4大主殿と次殿5軒と共に羅列しています。
廟は3つあり、表参道を上がったところに「純陽寶殿」、右側に「大雄寶殿」、左側に「凌霄寶殿」があります。
少し変な日本語であるが、概略は解って頂けたと思う。
「指南宮」の名の由来は、祀り神である呂仙祖(孚祐帝君)が仙界で南宮に居ることに因む。さらに、世界を救助するために、指南の針が必要だという理由もある。
という由来が書いてある。
「階段を一段多く登るごとに、二十秒長く生きられる」と言う人がいますが、もしこの話が真実であれば、指南宮に一度行った人は、寿命が十時間の増えることになります!
指南宮の俗称は「仙公廟」といい、孚祐帝君をまつっています。孚祐帝君は八仙の中の呂洞賓のことです。言い伝えによると仙公呂洞賓は仙人になった後、時おり人間界へやって来て、人々を迷いから導いたため、民間の信仰の中でとても人々と縁のある神様です。
指南宮は猿山に位置するので、車道或いは山の裏の小路から登って行くことができます。小路には約千二百段の階段があり、階段の両側にはとても多くの石柱があります。これは日本の殖民地統治時代に信者が奉納した石燈籠で、柱の中に油を入れて火がつけられるようになっています。
特に、道教の寺院としてこの寺院は特別な位置をもつ。
我々は、凌霄寶殿と純陽寶殿を見学した。大雄寶殿は、コースをはずれるのでパスした。うかつであったが、私は凌霄寶殿を指南宮全体と勘違いしていたのである。 この記事を書くに当たって、調べてみて初めて気が付いたのである。後追い勉強ばっかりである。予習が足りないとこんな風になる。反省すべきですな。
改築前の凌霄寶殿の写真です。
指南宮の俗称は「仙公廟」といい、孚祐帝君をまつっています。孚祐帝君は八仙の中の呂洞賓のことです。言い伝えによると仙公呂洞賓は仙人になった後、時おり人間界へやって来て、人々を迷いから導いたため、民間の信仰の中でとても人々と縁のある神様です。
指南宮は猿山に位置するので、車道或いは山の裏の小路から登って行くことができます。小路には約千二百段の階段があり、階段の両側にはとても多くの石柱があります。これは日本の殖民地統治時代に信者が奉納した石燈籠で、柱の中に油を入れて火がつけられるようになっています。
特に、道教の寺院としてこの寺院は特別な位置をもつ。
我々は、凌霄寶殿と純陽寶殿を見学した。大雄寶殿は、コースをはずれるのでパスした。うかつであったが、私は凌霄寶殿を指南宮全体と勘違いしていたのである。 この記事を書くに当たって、調べてみて初めて気が付いたのである。後追い勉強ばっかりである。予習が足りないとこんな風になる。反省すべきですな。
改築前の凌霄寶殿の写真です。
凌霄寶殿へ向かう道すがら。これが、南天門である。
園内回廊通路は、このようになっている。
改装中の凌霄寶殿である。
途中に花を見つけたので、久しぶりに花の写真。
指南宮にやって来たという証拠写真その1。
この寺院には、中華道教学院があり道教の教育を行っている。
凌霄寶殿の境内に入る。境内で撮った写真。
宮中には、このように道教や儒教の偉人を祀ってある。
境内にある、龍の支えるお線香台
屋根にある二柱の道教の神様
柱のレリーフ。凝った彫りこみの意匠である。
二階のお堂で行われていた、若い巫女さん(道教の学院の学生さんであろう)のお祈りの儀式の動画である。 実は、隠し撮りである。お宝動画かもしれぬ。
三階部分は改装中で閉じられており、足場が組まれている。
ここからの、台北市の眺め。
参拝を済ませて、元の道を戻る。 ここら一帯は公園になっていて、このような銅像がある。
父母慈母圓とある。
指南宮にきたという証拠写真その2。 背景に台北101のビル。
ついで、純陽寶殿に向かう。 その途中のお休み処である。ここでは軽食が取れる。
純陽寶殿である。
ここから急な階段を下ると広場があり、そこからの眺め。
ここから下を見ると、参道の急な坂道が続いている。 右側の参道である。
左側の参道で、こちらは古びた道である。
後で気が付いて、石灯籠がないかと見回したが、見つからなかった。
この廟で、家内安全をお祈りしたのである。
ロープウェイ駅に戻る道すがらである。公園では、様々な樹木や花が植えられ手入れされている。
指南宮駅からは、クリスタルキャビンに乗ることができた。
外の 景色と足下の景色を交互に示そう。
下に見えるは、茶畑である。
という訳で、猫空駅についたのである。
猫空で遊ぶ3つのプランとして、
1)銘茶の文化を探る
2)古道を尋ねる
3)自然の生態系を観察する
とある。 実際は、シーズンオフで、目ぼしいものは何もない。 我々は、1) と 3)を少し行ったというところか。
駅前の景色である。下からの道路がここまで、通じているので車でも容易に来れるのだ。
猫空の夫婦猫
猫空に来たという状況証拠を残したがる爺さんの写真。
ここで、猫空のガイドパンフから、その紹介をコピペする。
猫空
猫空は台北市郊外の木柵地区にある格頭山の西南に位置し、向いには標高500メートルの猴山
がそびえ立っています。その昔、大陸の福建省からやってきた農民がここに茶屋を開いたが客足は伸びず、飼っていた猫さえも愛想をついて逃げてしまったということからその名がついたと伝えられています。
文山包種茶と鉄観音はとくに有名で、風格の異なる茶芸館が建ち並び、昼夜にかかわらず、風情豊かです。日中は青々としたお茶の葉や山の景色が見られ、あちこちに設けられている登山道は台北市民の最高の憩いの場となっています。
観光茶園は主に指南路三段34巷、38巷、40巷および指南路三段の前段部に分布しており、ほとんどの茶園では茶請けや軽食のサービスを提供しています。猫空を訪れたなら、特産物を味わうチャンスを見逃してはならないです。
ということです。微妙におかしい日本語ですね。それが面白いと言っては、なんだが。
我々は、1)銘茶の文化を探る ということで、茶園見学をするため坂をさらに登っていったのである。そこには、理想中的茶園があった。 鉄観音茶の畑らしいが、新芽は取られており生彩のない状態であった。時期外れでした。
それでもこんな風に、緑の茶葉は残っている。
ここで、 3)自然の生態系を観察する に切り替えて自然観察に移る。 樟樹歩道というのを歩いた。
道すがらお茶の製造所かつ売店があったので、鉄観音茶を購入する。市内で買うよりも半値近く安かったそうである。 といっても、150gで600元なので、結構な値段ではある。 日本に帰ってから飲んだのだが、確かに美味しい。 う~ん、銘茶である。
茶園は幾つかあったのだが気に入らず、結局駅前の茶園に入った。といっても、お茶は飲まずに緑茶アイスを食べただけである。見えにくいが、赤いパラソルの下で売っているやつである。鉄観音アイスもある。
かくして、猫空観光をおえて、ケーブルで動物園駅まで戻るのである。
その途中で写した、キャビンからの写真である。
すごく高い支柱である。
下に見えるのが、指南宮駅
キャビン内の写真。窓にもキティちゃん。
動物園駅が見えてきた。
で、動物園駅に到着。猫空限定のお茶もゲットできたのである。
腹のでた爺さんとキティちゃんとのツーショットである。
爺さんは、食べ過ぎで一層デブってきている。なんとか痩せろよ。
これで、猫空茶園と指南宮編はおしまい。
記事がどんどん長くなる。悪い傾向である。反省せねば、と思いつつ 台北最新事情 VI につづく。