幻の天然クエ料理
年末の食事会ということで、和歌山にある休暇村-紀州加太にクエ料理を食べに行った。クエを食べたいという私の提案が珍しく採択されたのである。近大クエを食べたいというのが、元々の提案であったが、ワイフが自分のネットワークを駆使して、天然クエ料理に決めたのだ。私としては、クエさえ食べさせて頂ければ、近代クエであれ天然クエであれ何の異存もない。
なぜクエを食べたいと提案したかと言うと、JRの駅でこのパンフを見つけたからである。
実に美味そうではありませんか。
近大クエと言うのは、近大マグロと同じく養殖である。 人工授精させておいて稚魚まで育て、その後、鹿児島県の奄美大島へ船で輸送して、そこで大きくなるまで育てる。3㎏位の成体を白浜の養殖場に戻して出荷を待つということだ。一方天然クエは、幻の味の高級魚として全国的に知られている。なかなか捕れない幻の魚である。 また紀州日高のクエというのが、日高町自慢の郷土料理になっている。今回は、ここではなくて同じ紀州だが、加太の天然クエに決まったのである。
予約の日が来たので、末の息子の車で出かけた。妻子持ちの長男を除く家族4人で出かける予定であったが、次男は休日にも拘わらず会社の仕事が忙しく参加できず。都合3名となる。
休暇村-紀州加太は、ここである。
ここでゲットした天然クエ料理のパンフ。 クエの薄造りが美味そうである。
クエ鍋の写真ですね。値段のことを書くのは、無粋ではあるが、日帰りプラン、2名様より12,340円というコースであった。
12時前にこの休暇村に到着。寒い日でしたが、天気は上々。
昼食には、まだ時間的に早く駐車場はガラガラ。
休暇村の宿舎前にはもう門松が置かれていた。年の瀬ですね。1年は速い。この1年は、碌なことはしなかったせいか、特に速い。
ここは小さな山の頂上に建設されている。敷地内にあるテラスからの友ケ島の眺め。
奥にウッスラと見えるのが淡路島。その左横の小さな島が沼島である。
1階の喫茶室に展示販売されていた夢わらべ。創作陶芸作品だそうである。可愛いので写してみた。
陶人形作家 善めい さんの作品です。 善めいの世界
2階がレストランになっている。これが、我々の食事テーブル。予約していたので、名札がかかっていた。この時点では客は少なかったが、徐々に増えてきて、窓側のテーブルはほとんど満席になった。当然かもしれぬが、我々と同年配のご夫婦かそのグループが多い。
窓から見える友ケ島のうちの地ノ島。友ケ島とは、1つの島でなく、地ノ島、神島、沖ノ島、虎島の総称として扱う無人島群である。 瀬戸内海国立公園の一部である。 以前現役のとき、ワイフと訪れたことがある。そのうち、紹介したい。
さて、クエ料理である。テーブルに置かれていた、おいしいクエ雑炊の作り方 指南書である。
一応読ませていただいた。
これが、天然クエ料理のお品書きである。
紹介していこう。左からクエ薄造り用の割りポン酢、クエの煮凝り、お漬物である。
これが、メインの一品であるクエの薄造り。淡泊で美味。フグとはいささか異なる食感である。
クエ鍋の具材。クエあらと切り身、それとクエの目玉。野菜は、白菜、ネギ、大根、えのき、しめじ、ニンジン、そして豆腐。
これが、クエのひれ酒。1合ということだが、実質6勺くらいである。勿論追加させて頂いた。味や風味は、普通のフグのひれ酒とあまり変わりはないみたいだ。
クエのから揚げである。これは美味。如何せん、2切れのみで食い足らない。もう1切れ欲しかった。しかし、これは仕方がないのだ。値段から言うと、この1片が500円位になる。実に高価である。
設定した値段では、そんなに沢山出せないのだ。何と言っても天然クエは希少品なのである。
窓をみると、流れの速い海峡をタンカーが渡っている。この日友ケ島への渡船は全日欠航であった。
クエ鍋を食した残骸である。鋭い歯がついている。これから見ると、余り大きくない。50cm級と思える。骨にくっついていたゼラチン質は特に美味であった。全くひつこくない。目玉は息子に食べられてしまった。残念。
指南書に則って、クエ雑炊を作る。実は、ウエイトレスさんにお願いしたのだが、ご飯の分量が3人分としては、いささか少な目であった。大食漢2名いるせいである。美味なることは、言うまでもない。
デザートの水菓子とお饅頭。
これで食事は終了。勿論完食しました。大変美味でした。が、お腹一杯とはいかなかった。絶対量が少ないのである。贅沢は重々わかっているが、僅かな不満が残ったのである。
クエ料理の後は、恒例の温泉である。 食事を注文すれば、無料で地下にある大浴場に入れる。但し、タオルは備え付けていないので、貸出が必要。無論有料であるから、入るときはタオル持参が望ましい。
これが、屋内の風呂で
ということで、グルメ記事の天然クエ料理編は終了。
本年の記事はこれで終了の予定。 不特定少数の読者の皆様、良い年をお迎えください。
それでは、ごきげんよう。