チェンライで見受けたプミポン国王の逝去を悼む表示板。全国至る所の施設にある。これはバスの車中から写したものである。
チェンライは、13世紀にタイ北部で隆盛を誇ったラーンナー・タイ王朝の都であった。その概略は以前架空旅行記で調べた。つぎの記事を参照してください。
タイ国架空旅行記 II チェンライ、メーサイ、チェンセーン
チェンライの地図 これを見ると、ワット・プラオケとワット・プラシンは隣どうしで、コック川沿いの場所にある。近くに市場や郵便局、山岳民族博物館などがある。個人でなら必ず行ってたところである。残念。
バスから下車。降りてすぐの所に広い敷地をもつ瀟洒な建物が見える。後で調べたのだが、どうやら警察署の建物だと思える。 ワット・プラシンにお隣にある。
まづ寺院 ワット・プラシン の解説。
タイ国政府観光庁による記述:
ワット・プラシン
チェンマイ市内で最も大きい寺院。ランナー王朝第5代パユ王(1336~1355年)によって建立され、リーチェンプラ寺院と呼ばれていましたが、後に第7代王のセーンムアンマーがチェンライからプラシン仏像を迎え入れてからは、プラシン寺院として市民の間で親しまれるようになりました。幅31インチ、高さ51インチのこの仏像は現在、奥にある「ウィハーン・ラーイカム」というこぢんまりとした礼拝堂内に祀られています。お堂の壁には色とりどりの壁画が施され、見どころのひとつとなっています。また毎年4月13日前後の水掛け祭の際には、大勢の市民に参拝してもらえるようにと台に乗せられて市内を巡回します
ワット・プラシンの入り口。 日本でなら山門という所だ。
こちらでもやはり狛犬(狛獅子かもしれぬ)が、お寺を護っている。黒い目玉が飛び出ているのがご愛嬌である。装飾や造形的にみても、日本の狛犬よりも優れていると思える。
やはり門にはナーガの彫り物がある。
門を潜った先に本堂が見える。お祭りがあるらしく幟や様々な飾り物がある。
参道横の礼拝堂 実をいうとどのタイのどのお寺でもそうだが、金色の装飾やその意匠が素晴らしい。日本では滅多に見られない意匠である。
お札を縦2つに割かれている棒に挟み込んで喜捨する。タイならではの風習です。お金を持っていく奴はいないのだろうか、とツアーの一人は言ってたが、敬虔な仏教徒の多いタイではそんな不謹慎な人間はいない(と思う)。大体20バーツ札で大した金額ではない。
本堂入り口
ご本尊の金色の仏陀
その手前の白塗りの仏陀。豪華な冠を被っている。金ぴか仏様の中では、却って目立つ。
ご本尊右横の仏様。仏僧の像もある。いづれも金塗りである。
本堂の中 沢山の果物が御供え物として飾られている。
天井の装飾。 当然だが日本の寺院とは大分異なっている。曼荼羅とは違うが、繰り返しの紋様。
壁に掛けてあったタイ神話の絵画
左右の壁はオ―プンになっていて、位の高いお方の座る席も設けられている。
本堂横ではガムランが演奏されていた。
本堂の隣にある小さめの礼拝堂。 これがウィハーン・ラーイカムと思われる。
屋根や壁のデコレーションが実に豪華絢爛である。 この日はお祭りらしく、お花が飾られている。
屋根部分のナーガを背負った女神(もしくは戦士?)の意匠 真鍮細工と思えるが見事な彫りである。
礼拝堂は三層の屋根をもつ。三層目の屋根の上には黄金の尖塔らしきものが並んでいる。
この礼拝堂のご本尊
扉の意匠
中央の箱の中に祀られているのがプラシン仏像。大小2体の仏様が並んでいる。
お寺の境内には、その他にも沢山の仏像があった。目についたものを見ていこう。
肥満化した仏陀 食べすぎだろうと突っ込みたくなる。 その前には小さな布袋様の像もある。 布袋様のご先祖かしら?
寝釈迦像
ガネーシャ像 なぜかヒンズーの神様も祀られている。
恐らくお祭りに出るのでしょう。制服姿の女性達(高校生?)がかたまって食事をとっていた。ここでもスマホをいじっている学生がいる。世界中どこでもだね、とスマホを操作できない爺さんは嘆く。
そして最後に金色の尖塔である。 ヒャー、金ぴかの塔だと思ったのだが、後でチェンマイのドイ・ステープ寺院でもっと凄いのを見ることになる。
この塔を時計回りに廻って祈願をする。 四隅には狛獅子が鎮座している。
1面目
2面目
3面目
4面目
これで一巡りした。
本堂裏に沙羅の大木があり、花が咲いていた。この花です。見たのは初めてである。
見学がおわったところで、お祭りの行列が入って来た。混雑する前だったのでラッキーだったかもしれない。
ついでワット・プラケオの訪問記。 ワット・プラケオは、とワット・プラシンのお隣の寺院である。地図でみると200mくらいの距離である。
地球の歩き方の記事と添乗員さんのメモを参考にしてこのお寺の解説をする。
チェンライで地元の人に最も崇められている寺院である。ラーンナー・タイ様式のお寺である。元々の名前は、ワット・パヤーで、竹林にある寺という意味である。現在の名称と同じ名前のバンコクのワット・プラケオにあるエメラルド仏がかってこの寺院に納められていた。このエメラルド仏が人々に知られるようになってから、バンコクと同じくワット・プラケオと呼ばれるようになった。
入り口の山門
山門を取り囲む塀 看板には、日本語ででもワット・プラケオと書かれている。
これがそのエメラルド仏(のレプリカ)
1990年に国王の御母堂90歳の誕生日にお祝いとして作られたものだという。高さ69.5㎝で、エメラルドといっても実際はカナダ産のヒスイとのこと。
小振りではあるが、厳粛な感じの赤茶っぽい色を基調とした本堂。
本堂の屋根部分 屋根の飾り物は、ナーガでなく象の頭を形どっている。
その御本尊であるエメラルド仏 本堂内は暗くて、鮮明な写真は撮りにくい。
本堂の周辺にも仏像や仏塔が立ち並んでいる。
ラーンナー・タイ王朝の国王の像 筋骨隆々の凛々しい王様である。その名は調べてないので分からない。
本堂前の階段の両脇にならぶ金色の仏様
亀を放し飼いにしている一画もある。
金色の仏塔 底辺部分も金泥(もしくは金箔を貼る?)で塗るのだろうが、未完成と言ったところ。
三連の仏様
金色の僧侶像をお祀りしてある礼拝堂 新しい建物である。
屋根部分はナーガで、屋根の三角部分には7頭のナーガを従える仏陀、サル、仏塔の三点セットが飾られている。
その外観
もうひとつの僧侶像 屋根にはナーガの飾り物と仏陀、ニワトリ、仏塔の3点セット。
もうひとつのお堂 2つ目の本堂といったところ。
その入り口 壁の装飾が素晴らしい。手が込んでいて流麗である。
玄関の黄金ナーガ像(左側)
同じく右側のナーガ像
御本尊 珍しくも金箔貼りではない。黄色の着衣を除けば、日本の仏像とよく似ている。違いはタイのほうがスリムな事。タイでは肥満体の仏様は好まれないようですね。
手前にはミニ仏陀も2体控えている。
屋根の飾り これもナーガだが、日本の狛犬なんかと同じく口中に玉を咥えている。
見学を終え、ワット・プラケオを退出するのであった。門のところに象の像がある。