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2015年1月18日日曜日

震災20年 長田区商店街

阪神淡路大震災で一番被害の大きかったのは、神戸市長田区である。ここには、私が学生のころは(45年前)ケミカルシューズの製作場、販売所が沢山あって商店街も賑わっていた。自動車工場、木材販売所や置場、小さな鉄工所なども多くあり、そこで働く工員たち家族の庶民の街であった。

以前に書いた記事で、現在の長田を紹介したことがある。もっとも、この記事では、鉄人28号を巡る話で直接長田区を説明したわけではない。  長田の鉄人28号

今回は、毎日新聞の笑顔の笠の記事に触発されたのだが、震災20年目の長田区商店街を紹介したい。昨日17日に、「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加する前に訪づれたのである。4か月ぶりだ。


JR新長田駅を降りた駅構内に、このような千羽づると掲示板がある。



阪神・淡路大震災20年という節目を迎えて 私たちの誓いと
「元気 HAKOBE こうのとり」 について

とある。新長田駅の上りホームと下りホームに震災で被害を受けた神戸を励ますタイル板が設置されている。「元気 HAKOBE こうのとり」 は、そのキャンペーンの名称。記事によると、つぎのようなことが書かれている。

新長田駅の上り線ホームに約900点、下り線ホームに約500点設置されている。
キャンペーンでは、各会の方々にこうのとりをテーマにした、葉書のイラストを募集した。     
はがきを寄せた人のうち著名人は約200人。
キャンペーンの提唱者の一人でもある漫画家石ノ森章太郎さん、作詞家阿久悠さん、俳優赤井英和さん、浅野ゆう子さん、浅野温子さん、ナイナイの岡村隆史さん、矢部浩之さん、タレントの香取慎吾さん、キンキ・キッズの堂本光一さん、堂本剛さん、作曲家の小室哲哉さん、コメディアンの坂田利夫さん、俳優の高倉健さん、歌舞伎の中村勘九郎さん、女優の西田ひかるさん、野球の長嶋茂雄さん、俳優の根津甚八さん、将棋の羽生善治さん、サザン・オールスターズの原由子さん、俳優の葉月里緒菜さん、吉永小百合さん・・・ら極めて多彩な顔ぶれ。


吉永小百合さんのタイル板です。


駅をでると、駅前広場でこうベビエンナーレ2015のプレイベントの準備中でした。



 
1.17 KOBE に灯り in  ながた

がキャッチコピーです。 詳しくは、このホームページ。 神戸ビエンナーレ

阪神高速3号神戸線の道路を突っ切った先に大正筋商店街がある。



商店街入り口に置いてあった看板です。


チラシを頂いたので大写しにする。

 


午後10時からは、記念写真パネル展示や炊き出し実施とある。

正午には、黙祷をささげる ー20年の想いを鐘の音とともにー

大正筋商店街に入ってすぐに、笑顔の笠 が見つかった。 
MERRY SMILE  ACTION 
である。

東北の復興と未来への希望を願い、阪神淡路大震災を乗り越えた新長田の街で計画された催しである。私は、知らなくって今回初めて見た。 






子供達の笑顔が本当に可愛い。当人に無断で1枚大きくアップする。



一昨年、2013年3月9日、10日に開かれた

LOVEフェス3.11 神戸から東北に笑顔の架け橋を
MERRY SMILE ACTION in KOBE 2013


における、鉄人28号笑顔の笠の写真。 Merry Project のホームページから引用。


記念写真は、このように展示されていた。


 
 
10時20分頃ですが、人通りは余り多くない。というよりむしろ閑散としている。

展示パネルにあった、震災当時の大正筋商店街の写真です。


幾つかの写真を拡大しましょう。前回も紹介したが、神戸の街はこのように激しく破壊されていた。






震災後の仮設の商店街店舗です。これで、長田地区の方はようやく買い物の不自由さから解放された。


アニメーション製作発表 「震災20年 さらなるスタート!」 の舞台(と言っても台はない)です。まだ始まっていなかった。アニメの実演は見ていない。


観客には地元中高校生ばかりでなく、仮面ライダーとあやしい怪人たちもいた。


商店街の路上には、笑顔の笠が幾つも置かれている。

 
魅力的な笑顔の女の子2人です。




通りでは、地元神戸星城高校のコンピュータ部の学生が、こんなパンプを配っていた。

大正筋商店の店舗をインターネット上で案内したものである。このクラブが作成協力したのだろう。高校生としては、大したものである。 大正筋商店のばーちゃる商店街

NHKからも取材班が来ていました。 TVで見たことのある、女性アナが商店街の方々をインタビューしていました。えっ、と驚いた事は、iPadで神戸局のスタジオと連絡しており、女性アナはそれを見ながら瞬時切り替えで放送をしていた。同時放送のためですね。また放送のためのケーブル設置なども、かなり大がかりでした。 写っているのは、報道関係の人が多い。


 

炊き出しです。震災復興の「元気鍋」。


私も並んで、暖かい一杯をご馳走になった。これです。豚汁ですが、豚肉の代わりに魚肉のつみれが入っていた。これはこれでおいしい。

 

じつは、私はサクラでした。並ぶ方が少なくて、TV局の方に頼まれました。TV写りが悪いですものね。実際の人通りは多くはないが、アナウンサーは「たくさんの方が並んで・・・」なんて言ってました。(ばらしてしまい、すみません。)

大正筋商店街の会長さんが、TVのインタビューを受けていた。会長さんも大変です。



会場では、 LOVE STONE PROJECT というアトラクションをやっていた。


20ねんまえに、おとなだったひと、うまれてなかったひとへ
1がつ17にちは、「はんしんあわじだいしんさい」というおおきなじしんがおきて、
たくさんのいのちがなくなりました。
このことをおもいだして、わすれないために、20このハートの石をみんなでみがきます。

その一番おおきなハートの石です。これをサンドペーパーで磨くのです。



先ほど説明した、神戸星城高校のコンピュータ部の学生たち。


彼らは、たこそばめしの宣伝をしていました。200円で一杯いただきました。思いのほかおいしい。


 
「笑顔の笠」の行進が始まった。


このコーナーを左に折れて、六軒道商店街に向かう。



かってここの飲み屋街で、飲んだくれた経験のある場所です。当時はもっと薄暗く狭かった。

この場所で、おぜんざいの接待やアトラクションが行われるらしい。時間が早くて、誰もいない。
笑顔の笠の女の子がチャーミングだね。


天井にも笑顔の笠が吊り上げられてある。



さて、こちらは本町筋商店街である。六軒道商店街から左に折れた、大正筋商店街と並行する商店街である。こちらは、古い佇まいを今だに残している。



応援隊の本町商店街のシンボル ビッグハートちゃんです。知る人ぞ知るゆるキャラです。ブログもFacebookもない。勿論Wikipediaにも掲載されていない。インパクトは結構あるけどね。


その正面写真。



ここでは、ドラムス主体のライブショーをやっていた。 (後注: ドラムではなく、スティールパンでした。演奏されているのは、 Fantastics / Steelpan School の皆さんである。)


 
その動画です。
 
なかなかの名演奏です。

 

また、元町筋商店街の写真展と絵手紙展が
開催されていた。 


係の方に展示写真の撮影許可を頂きました。
本町筋商店街の震災被害の写真。



コインを入れると、頭が動いて声を出すビッグハートちゃんです。このロボットを企画製作した、神戸村野高専・電子工作部の顧問の先生です。お写真を撮る許可は得ました。


その先生に撮っていただいた、ビッグハートちゃんとのツーショットです。


絵手紙の展示を見ていきましょう。



たまちゃんの絵手紙。

羽子板に書かれた絵手紙です。勿論切手を貼って郵送できます。人気の妖怪ウオッチもある。


震災後20年を記念しての新陽小学校児童の皆さんによる絵手紙。


そして、最後に いつも

 
これで今回はおしまい。

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