ここで、恒例のSuper Sentoならぬ、温泉シリーズの始まり。
大浴場は、普通の銭湯の広さ。神戸六甲の温泉銭湯と変わりはない。 神戸六甲の灘温泉
しかし、施設は格段に落ちる。
脱衣場
浴槽は2つあって、1つは本物の温泉(単純硫黄冷鉱泉)で沸かしている。この浴槽である。ヌルとした感触である。ツルぬるの湯と呼ばれているそうだ。
もう一つは、より小さ目の泡風呂である。こちらは温泉でなく白湯である。
それと3人入れば一杯になる小さなサウナ、一人しか入れない冷水槽がある。
ここで、施設データ:
- TEL 0879-27-2236
- FAX 0879-27-2302
- 定休 無休(施設点検のため休館する場合あり)
- 駐車 約100台
- ご利用料金
- ●入浴料 / 大人(中学生以上70歳未満)400円、シルバー(70歳以上)200円、小人(3歳以上)200円、、身障者200
実のところ、Super Sento 馴れしている私にとっては、この温泉は不満であった。源泉かけ流しがない上に、温泉槽が1つだけですもんね。何より露天風呂がない。
ということだが、私が入った時は5,6人いた。宿泊客らしき人はいなくて、全て地元の人であった。
私より年上の方ばかりであったが、後で若い小柄な外国人が1人入ってきた。この方はここで働いている人らしく、地元の小父さんと会話をしていた。小父さんは給料のことを、英語でボーナスと思っていたらしく、しきりにボーナス出たかと聞いていた。また親切にも、おせっかいかもしれんが、色々とその外人の世話を焼いていた。その外人は上手でない日本語で対応しておりました。国際親善の1つですね。
この小父さんは、小柄で痩せているが、実にきびきびと活動的なのだ。髪の毛は真っ黒だが、顔はしわが深く刻まれている。風呂上がりに一緒にいた別の小父さんに聞くと73歳だという。
別人ですが、この方(甲田光雄医学博士)のような感じでした。髪の毛はもっとフサフサでした。
甲田 光雄(こうだ みつお)
1924年(大正13年)8月1日 - 2008年(平成20年)8月12日)は、日本の医師、医学博士。元日本綜合医学会会長。甲田医院院長。 (by Wikipedia)
70過ぎたら毎日身体を動かさんとあかんと大声で言っておりました。元気自慢ですね。職種は分からんが、現役で毎日働いているのだろう。本来人間は、そのように生きないといけないのでしょうね。私は不自然な生き方をしているのを再確認した次第。ハゲとデブがいや増しているしね。
頭も身体もゴシゴシ洗い、身も心も美しくなったはずだが、心の方はどうやら不十分であったようである。私は取り立てて悪い事はしていないが、無意味な事しかしていない。愚かな自分を自覚してチクチクと良心が痛むのだ。
その小父さんは、140円のアイスクリームを買い、実に美味そうに食べておりました。心に疚しいことなど、何1つもなく生きている。一方私は200円の発泡酒を買って、いじけて飲むのであった。
そして、部屋に帰り10時には寝てしまった。
この旅館のパンフ。 鄙びた温泉宿と言っても差し支えないと思う。
キャッチコピー
春は桜 夏は蛍 秋には紅葉 冬は雪景色 と
識折々の景色が皆様をお迎えします
確かにお花見の時期は綺麗かもしれないね。今の時期は青葉である。蛍はいない。
湯 食 泊 の写真だが、実情よりも綺麗に写されている。ぼたん鍋が写っている。綺麗に並べられてあり、美味そうですね。(昔食べたことがあるが、その時は大して美味しくないと思った。)
ホームページの写真
白鳥温泉は、黒川温泉郷の1つである。熊本にも黒川温泉郷があるが、別物。
温泉説明:
香川黒川温泉と白鳥温泉は渓流黒川を挟んで立地している。
黒川温泉(一軒宿)の「元湯黒川温泉」(温泉旅館)は創業明治17年の歴史を誇るが、白鳥温泉は黒川温泉の源泉エリアで新たにボーリングした源泉より引湯して約20年前に開業した公共(現市営)の温泉入浴施設です。従って泉質はほとんど変わらない。
と書かれていたが、調べて見ると現在は株式会社創裕の経営になっているらしい。元の白鳥温泉のホームページは閉鎖されているも同然。 白鳥温泉
経営が難しいのでしょうね。私が確認した限りでは、従業員は3名のみ。
ここが私の泊まった部屋。6畳一間で、室内にトイレ、洗面場は無し。おまけにTVは写らない。布団は自分でひかねばならぬ。部屋自体は綺麗である。 学生時代の合宿を思いさせる。
部屋から外の眺め。部屋の前に川が流れている。向かいに見えるのは旅館。
朝風呂は、6時半から8時半まで。宿泊者のみで、当然入りました。今度は若い人と2人だけ。
その後、7時半に朝食を取る。 これだが、決まりきっている定番メニューである。
旅館内見学。 宴会場があって、地元の方は無料で利用できる。
その壁には、黒川慕情の歌詞が掛けられていた。 黒川温泉郷を歌った歌謡曲だが、全然知らん曲です。
二、 ・・・・・
ねえ あなた・・・・
雨にぬれてた あのあじさいの
色は変われど 心は変わらない
・・・・・
陳腐だが、失恋のときは身にしみるのでしょう。
またこのような日本画も掲げられている。 作者は、春峰とあるが定かではない。
1890年に造られた置時計で、全国に3台しかないそうである。
しばらくすると、幸いな事に雨があがってきた。ならば、朝食も済ませたので、朝の散歩である。
白鳥温泉の標識というかお庭。
本館
別館 私の部屋はこちらにあった。
四国のみち 阿讃山麓のへんろみちコースの案内板。讃岐路ですね。
白鳥温泉横を流れる黒川。
対岸にある旅館。その奥に見えるのは、定かではないが翼山らしい。
樫の木湯
昔、傷ついた猿が、川原でこの湯につかって、傷をいやしているのを見て、この湯の効能が高い事を知ったといわれています。
だから、四国をまわるお遍路さんに、善根宿をする家では、この冷泉をニナイでかついで来て、風呂を立ててもてなしたたということです。
黒川温泉、白鳥温泉などは、この樫の木湯から発展したもので、リューマチ。冷え性、皮膚病など、万病に効くとされています。
山中の温泉では、しばしばある伝説だね。猿でなければ鹿とかね。
この川原でないかとされている。
石碑 原典を探したが見当たらず。
黒川温泉郷まち作り事業が行われ、白鳥温泉と黒川の周辺が整備されている。
温泉橋の下が整備され、歩道になっている。この黒川を蛍が飛び交う。
その整備された様子
黒川の上流に向かって歩く。歩道脇の時期の過ぎた色の変わったアジサイの花。
芝生広場
このような舗装された道がつづき、テニスコートやゲートボール場に至る。
駐車場近くに、このような祠があった。しゃもじの上に小石を乗せてある。おまじないなのかね。
鳴門香川訪問記 III につづく。
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