長い間ブログを書かなかった。半月以上更新していなかったが、別に病気になっていたわけではない。日々の業務は変わらずにこなしていた。諸々の理由はあるのだが、端的にいうと母の介護で疲れ果ててしまい、軽い鬱状態になり単純作業以外何もする気力が起らなかったのである。数学のお勉強も全くできなかった。気にはなっていたが、趣味のブログ書きもストップしてしまった。バルセロナ旅行記の途中だったが、写真の調査が面倒になり嫌になってしまったのだ。いかんなあ、と思いつつ放りっぱなしであった。情けないことである。
私の忘備録を兼ねてだが、母の近況を報告する。親戚の方々への報告も兼ねている。
母は要介護3の判定を受けて、3月7日に病院の隣にあるリハビリを主とする老人介護施設に入所した。これで長ければ半年この施設のお世話になる。入所から1週間が経ち、ようやく一息ついた所である。母の状況はわずか1週間だが随分改善したように思える。
この施設では、自宅に帰り最低限の日常生活を営めるまでに回復させる事を目標としている。そのこともあり、機能回復を目指したリハビリがとても充実している。看護師さんや理学療養士さん達も、病院に比べると随分と熱心で、またその指導は厳しい。母にとっては辛い事だが、実際は有難いことである。食事の管理は栄養士の徹底した指導のもとで行われている。病院時のような甘い物や果物、うになどの瓶づめの持ち込みはご法度である。毎食食べきれるだけの量が提供される。それを完食しなければ怒られるのである。味付けは中々良好なので、スプーンで残さずに食べきっているようだ。自分の作った料理より美味しいと言っていた。まあ、母は料理の得意な方ではないからね。この施設では、3時のおやつもでる。私もシュークリームを一口食べたが、美味しかった。患者(入所者)にとっては食事が唯一の楽しみになるので、その事を配慮しているのだと思われる。
こちらに入所してから歩行器なしで、片手の支えだけで室内を歩けるようになったのには正直驚いた。まだコルセットはつけたままだが、胸椎の圧迫骨折からは随分回復しているらしい。理学療養士さんの適切な指導のお蔭である。肝心の下着の脱着はまだ無理だが、おいおい改善するのを望んでいる。こちらのほうは当分無理かもしれないが・・・。
とにかく人的資源も込めて、優秀な特老施設に入院できて私としては喜んでいる。隣が病院で連絡が密なので、何か事があればすぐに病院に移れるのには、何より安心している。個室には、先面具やタオル類、肌着や普段着しか置けない。個人所有の品物は持ち込みが禁止されているので、見たところ殺風景である。後で気が付いたが、部屋をクリーンに保つためであった。老人臭は全く感じられない。
当たり前だが、部屋には何もないので自宅にいたころと比べると不自由な生活である。耳が遠いし、人付き合いの嫌いな性格もあって母は集団では孤立しがちである。認知症の回復のため、幼稚園児のような訓練をさせられるのも閉口しているようだが、それらには我慢して貰っている。リハビリの日々を過ごし、自宅に帰れる日の来ることを願っている。
先日大工仕事の得意な妹が個室にTVをセットしてくれた。これで、ベッドで何もせずポツンと座っていることも減るだろう。一昨日、久しぶりに母と一緒に「あさが来た」を見て昼飯を食べた。母も嬉しそうであった。私や妹との面会が生きがいの一つになっているのだろう。
私のほうも、ブログ書きとお勉強のリハビリに励む事にする。
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