親が見たけりゃ
北条の西の
五百羅漢の
堂に御座れ
と謳われてきたそうである。 大きさや表情の異なる多数の石仏の中には、必ずや親や知人、または自分自身に似た顔があると言われている。
今回は、この五百羅漢のある羅漢寺の紹介記事である。北条鉄道の取材に行った時に立ち寄りました。 加西 北条鉄道
パンフ
このパンフを見れば羅漢さんがどのような表情をしているかの凡そがわかる。一体一体が個性のある素朴な表情をしている。
Wikipediaには充分とはいえないが、お寺の解説があるのでそれを引用する。
羅漢寺 | |
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五百羅漢 | |
所在地 | 兵庫県加西市北条町北条1293 |
位置 | 北緯34度56分13.32秒 東経134度49分45.58秒 |
山号 | 北榮山 |
宗派 | 天台宗 |
本尊 | 薬師如来 |
別称 | 北条五百羅漢 |
札所等 | 播州薬師霊場11番 加西西国三十三箇所番外 |
北榮山羅漢寺(らかんじ)
兵庫県加西市北条にある天台宗の寺院。本尊は薬師如来。通称、北条五百羅漢。
境内北面に約450体が鎮座する。制作者、制作年代不明だが、慶長年間ではないかといわれている。材質は流紋岩。技巧的には高度でないが、一体一体の表情に個性があり、その素朴さを好む人も多い。一説には帰化人をモデルにしたともいわれる。古くから全国的に知られ「親が見たけりゃ北条の西の五百羅漢の堂に御座れ」と謳われ、大きさや表情の異なる多数の石仏の中には、必ずや親や知人、または自分自身に似た顔があると言われている。
1968年1月5日に市指定文化財に指定、兵庫県観光百選指定。
縁日の様子
拝観料200円を支払って境内に入る。
入り口に立つ仁王の石像 慶長年間に造られた模様。
一体は顔面損傷
北条石仏の説明板
パンフの文面と殆ど同じである。
見にくいかもしれぬと思い、Pdfファイルに変換してからスキャンして、コピペするとちゃんと読めるようになる。こんな長い文章は面倒で入力できません。
その文章:
茫洋とした過去の歴史のなかに深い謎を秘めてきた北条石仏群。 切れ長な眸にたたえた憂愁のかげが、何やらその謎を秘めているかのようです。
この石仏を訪ずれる誰もが 「いつ頃、だれが、何のために」 これを造ったのかを知ろうとします。しかしながら、これに答えうる史実も資料も、たしかな言いつたえもが、何ひとつとして存在しないのです。
石彫の手法としてはきわめて拙なく、それゆえに、その稚拙な素朴さを愛し、何か郷愁めいたあこがれをさえもって、人びとはその真実を探ろうとするのですが、訴えるような眸をみせていて、しかもこの石仏たちは、黙々として何ごとをも語ろうとはしません。
この石仏の謎は、あるいは永遠の謎であるのかもしれません。 またそれでよいのだとも思
います。 もともと、石仏を造立することは、亡き先霊を弔う純粋な信仰心の表れであります。
この石仏群にしても、何百年かの昔 (慶長15・17年在銘の遺品数個あり) 戦争か飢饉かで、無惨な死を遂げた人がたくさんあってそれを当時の、縁故の人、もしくは、のちの篤信の人々が、やむにやまれぬ信仰心の発露から、これを造立して、その惨死者たちの霊を追弔供養したものと考えては、単純すぎるでしょうか。
彫技はたとえ稚拙たりとはいえ、石仏五百を造立するために、そこにこめられた、哀しくも美しく澄んだ信仰心に思いおよぶとき、しんとひきしめられるほどの、ひたすらな古人の純粋さにおののかずにはいられません。 同時に、いまは、永い風霜にいたんだ石造遺品にすぎないとしても、幾百年まえ、先霊供養を志して、これの造立悲願をかけた人の心に参入し、静かに こうべを垂れ、しばらくその昔に思いをめぐらすほどのことがあってほしいものだと思います。
ともあれ、色はさび、姿は風化して趣きとみに深いこの石仏を 「野趣ゆたかな野の仏」 として、閑寂の昔を偲びつつ鑑賞して頂き、風変りな珍しい石仏であったとご留意していただければ幸いと存じます。
思い入れたっぷりの説明ですが長すぎです。イラスト入りで文章を半分以下にすればいいのにね。
羅漢寺は小さなお寺です。その周りに小学校と中学校がある。その境内のかなりのスペースを取って、五百羅漢石像がずらりと並べられている。Wikiによると実際は450数体だそうだが、見た所そんなにあるとは思えない。
羅漢寺入り口
庭先の小坊主達
五百羅漢の並ぶ一角
羅漢さん見物の前にお寺のお堂を見ていこう。やっぱりお寺の全体像を見ないとね。
庚申堂
本堂
ご本尊の薬師如来
文塚というのもありました。
石台の上の小さな石灯籠
さて本題の五百羅漢の見学である。
石灯籠と五百羅漢
紅葉と五百羅漢
五百羅漢の勢ぞろい
色んな表情の石仏が並んでいる。
様々な角度から写してみた。
集合写真としては大体全部写したのだが、一体づつを写すことはできぬ。それで特にこの仏様に登場を願った。知り合いのIさんによく似ているのである。
来迎二十五菩薩 全国で2番目の古さだという。
釈迦如来を中心として、左右に菩薩像が並んでいる。
左端に閻魔大王なんてのもいます。
羅漢さんと菩薩像の集合写真
特に阿弥陀如来様
これでおしまい。
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