今回はグエル邸の見学記の1回目である。
グエル邸
入場料のデータは無くしてしまいわからない。バルセロナWalker というサイトで調べてみると、一般€12 と書かれている。高齢者割引があったかどうかも憶えていない。
(追記:入場チケットが見つかった。私は高齢者割引で入場していて9ユーロであった。)
日本語の見学案内図は手元にあるのでそれをアップする。
変形六折りのパンフである。
グエル邸の解説記事、地下から屋上までの案内図が記載されている。
このパンフの順番で見学を始める。
まづは、グエル邸のお勉強。以下緑の文字で書かれた解説文は、バルセロナWalker からの引用です。
アントニ・ガウディの良き親友であり、最大のパトロンであった実業家エウセビ・グエル。バルセロナの最大の繁華街ランブラス通りのほど近くに建つ、彼の邸宅 Palau Güell(パラウ・グエイ)は、ガウディが依頼された「グエル別邸」に次ぐ二番目のプロジェクトです。
後年、伯爵号を授与されるほどの実業家グエル氏。若きガウディにとって、グエル氏の地位と財力に相応しい住まいを設計することは、持てる力を全て発揮し理想を実現できる舞台が与えられたという事。4年の歳月、渾身の力を注ぎ1886年この邸宅を完成させその期待に応えます。完成後にグエル伯爵は出来栄えを大変気に入り、当初は本館につながる別館として建てられたこちらに移り住んだほど。
このガウディの初期の傑作であり、またその後の数々の作品のエッセンスが凝縮しているグエル邸。500平方メートルほどの土地に建つ地下1階地上4階の建物は、外観からでは想像もつかないほど華やかさを誇る邸宅ですが、それだけに留まらず設計段階でグエル一家の生活様式までも考えた、非常に機能的な構造をしています。
ということです。コピペを読むだけではイマイチ頭に残らないですね。少し記述をパンフから加える。
この邸宅はグエル・ロペス家が後にグエル公園に転居するまで、同家の住まいとなっていた。
1945年、エウゼビ・グエルの末娘メルセ・グエル・ロペスは、文化利用を目的にグエル邸をバルセロナ県議会に譲渡した。
グエル邸はその素晴らしい世界的価値が認められ、ユネスコによって1984年に世界遺産に登録された。
やはりこの建物も世界遺産なのでした。
一階入り口
レンガ敷きの床 何でこんなものを写したのかね? 私と息子の足元が写っている。
地下に向かう階段を降りる。
地階 そこには地下から屋敷を支える21本の柱が立っている。
まだ自動車の無く馬車がその代わりをしていた当時。馬車は建物内にまで入るのですが、その際は正面の大扉をくぐりエントランスへ踏み入れ、蹄の音が響かぬよう配慮された木の床のポーチへ。更に馬はスロープを降り、地階の現在の駐車場にあたるこの地下厩舎へと進みました。
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スロープと柱との接続具合
ここでの最大の見どころは、重厚なレンガの柱と建物の床を支えるカタランボールトと呼ばれる伝統工法を用いたアーチが作り出す、洞窟のような陰影の世界。この厩舎で用いられているのは、カトリック文化とイスラム文化が融合したムデハル様式という建築様式で、ガウディ後期の代表的な作品の一つコロニアグエルの地下聖堂でもそれを見ることができます。
上から見たスロープ
厩舎奥には、グエル邸の地下構造などを説明するパネル板が何枚も置かれている。
地下から地上階にのぼる。中庭から上空の眺め。
地上階裏手ガレージ 天井の意匠
中二階
中二階の小部屋のドア 管理人室?
天井部分のステンドグラス
二階への階段
メインフロア(二階)入り口
窓にはカタルーニャ州旗をもとにデザインされたステンドグラスが輝く。
メインフロア通路
その天井部分 天井にはアラビア風寄せ木細工があり、各部屋ごと異なるデザインをもつ。
メインフロア応接間にあるステンドグラス
応接間天井部にある木製の仕切り。
解説文の引用:
多様な素材の特性を最大限に生かして最終的に統合され完成させる、ガウディの創造性と緻密さにただ感嘆するばかり。
私はむしろガウディにしてはやぼったいなと感じた。感性のちがいですな。
天井部分
隣の天井部分
応接間の張り出し部分にはベンチが作り付けられ、当時革新的な水平回転式のブラインドを採用している。それで機能的な採光調節が可能となった。
窓のブラインド
食堂のテーブル
食堂壁の電飾
中央サロンとの仕切り壁
通路の格子窓
二階中庭に出る。
これが先程内側から写した水平回転式のブラインド。中庭に面した裏のファサードである。
ステンドグラス
中庭から天上を望む。
そして再び二階に戻り、メインフロアに入る。
ビリヤード室
天井部分 アラビヤ風装飾である。
正面ファサードからの採光を考慮している。正面側の窓とアーチ。
天井部分 こちらも又異なる意匠を持つ。
ステンドグラス
つぎにメインフロアの中央サロンにはいる。
天上を私と同じように写真を撮る人
ここからも見どころがたくさんあるのだが、長くなったので今回はこれでおしまい。次回は中央サロンの見学から。
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