まず目につくのは、高さ15mの頂塔である。
土台の最下部には網の目のように小さな天窓を幾つも組み合わせ、その上部にはカテナリーアーチの天窓を配置している。
壁には小石が埋め込まれるような形で外装されている。またトゲのような通気口が開いており、この穴は左右対称になっている。
その頂上には、黄金の太陽、蝙蝠の風向計、ギリシャ十字が重ねられ屹立している。
屋上テラスには、20本の装飾煙突がある。いずれもガウディらしい破砕タイルによる意匠で実に素晴らしい。
それらを観賞しよう。
長身の灯台型煙突 とんがり帽子の頭部。 頭頂のタイルの配置が非対称でシュールである。胴体部分からはクリムトの装飾絵画を連想する。
灯台型煙突
とんがり帽子である頭頂部の破砕された白タイル、顔部分の混色モザイク、そして胴体部分の大きめのオレンジタイルとの対比が鮮やか。
通気口タイプのずんぐり型煙突
頭部は黒タイルを地とし色タイル、アルファベットや数字のタイルをほぼ対照的に配置している。土台はそれに対応させて、白地のタイルや薄色タイルを組み合わせている。黒髪を結い上げた女性を想像する。
こちらの頭部には色鮮やかなガラスの破片が色を変えて捩じりん坊のように配置されている。心なしか道化師の顔に見える。
緑色と薄緑色の硝子の破片(ワインボトル)を貼り付け、こんもりとした一本の樹木のように造形している。丸く茂った葉っぱの塊の中央部に通気口を通している。
黒白のタイルを波打つようにして天に昇らんとするトルコ帽子。その帽子にはアクセサリーの紐がかけられている。土台部分は磁器とガラスのモザイク。
これはとんがり帽子型煙突で、頭部の紋様色タイルの配置は規則的。胴体部分は絵画のようである。
三基のお化け煙突そろい踏み
中央に屹立するのは白色のタイルに全面を覆われた白き騎士である。足元は優美なベールで覆われている。
左側の煙突
角穴の通気口を持つキノコ型の帽子を被っている。胴体部分はしとやかな女性を連想する。
右端の煙突
さまざまな大きさの石が堅牢な鎧の如く頭部に張りつけられている。そう鉄騎兵である。それにしては白き端正な胴体。
とんがり帽を持つ灯台型煙突二基 共に胴体部分の鎧に絢爛さを誇る十字軍遠征兵士である。
林立するレンガ積み上げ型煙突 監視員がむやみに煙突に触れないように見張っています。
名もない雑兵かもしれぬが、各々には兵士としての誇りがある。
レンガ積みタイプの煙突にも、ガウディらしい造形が現われていて、地味ではあるが様々な変化を持たせた意匠がひかる。
こういう素晴らしい作品を山ほど生み出すことが出来るというのは、やはり天才中の天才たる所以ですね。
モンジュイックの丘
サグラット・コール教会
TV塔方面みたいだが、今となってはわからない。
奥に見えるのはサグラダ・ファミリア聖堂 手前も教会らしいが何だろうね。調べる気はありません。
これでおしまい。
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