中央伽藍地図
図で見る如く、仁王門(中門)、五重塔、金堂、講堂が一直線に並び、まわりを回廊で囲む伽藍(お堂)配置となっている。
この伽藍配置は古代中国の仏教施設伽藍配置を参考にしており、「四天王寺式伽藍配置」として古代日本寺院伽藍配置の指標となっている。
こちらの西重門から入場する。
五重塔 まさしく聳え立つ宝塔です。
593年の創建以来、何度も焼失している。その度に再建し現在は8度目に再建された建物となる。高さ39.2mである。RC製で屋根は本瓦葺となっている。
相輪(天井部の9つの輪が付いた棒の部分)が12.3mあり、全体の3分の1にもなる。
相輪
石段がつけてあり、この五重塔は内部拝観が可能である。階段は螺旋階段になっている。
土足厳禁なので備え付けの靴袋を持って拝観する。塔内撮影は禁止されている。
それを知らずに入り口で写した 五重位牌。 五重塔を模った位牌です。
1階部分には山下摩起画伯の壁画が4面に描かれている。
螺旋階段
2階~3階には五重位牌が並ぶ。2階に昇る時点で撮影禁止に気づいたので以下画像はなし。4階には何もなく、最上階には仏舎利が納められている。
仁王門
西回廊
南回廊 ランドマークのあべのハルカスが見えてますね。
金堂 四方向から撮影した。
この建物は昭和36年の再建であるが、創建当時を再現してる。
四天王寺本尊である、救世観音菩薩半跏像が安置されていて、その四方に四天王像が祀られている。
書籍からスキャンしたと思しき画像が見つかったのでそれをアップする。救世観音菩薩半跏像と四天王像
金灯籠
ここから堂宇内に入り、ご本尊を参拝する。
堂内には釈迦の誕生から入滅までのエピソードを描いた壁画が描かれている。中村岳稜画。
撮影は許されていないのだが、探せば画像は見つかるのである。引用元は当然極秘である。
金堂屋根部分
講堂と北回廊
北回廊
北回廊 通行路
講堂
講堂は、聖徳太子が法華経・勝鬘経を講讃(こうさん)した所で講法堂とも呼ばれる。
堂内は、西側の夏堂(げどう)と、東側の冬堂(とうどう)に分けられ、夏堂には十一面観世音菩薩が、冬堂には阿弥陀如来が安置されている。
阿弥陀如来
十一面観世音菩薩
堂内壁画は玄奘三蔵の事跡を構成したもの。こちらはお寺のホームページから。
龍の井戸
四天王寺の創建当初からある金堂基壇下にある青龍池を水源とする井戸である。
井戸の天井には龍の絵が描かれ、覗いて水面に湧現される龍に祈ればたちまち厄災を除くとされる。
井戸 覗くと龍が見えるといわれるが天井の絵がうつっているのである。この時は水枯れでした。
天井の龍
これ以降は金堂と五重塔のペア写真である。
十二分に五重塔と金堂を観賞させて頂いた。これでおしまい。
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