長かった一人暮らしもやっと終わり、声は変わってしまったがお喋りおばさんが帰還してきた。ささやかであるが、買ってきたお惣菜で退院を2人で祝った。ワイフも一口だけだがビールを飲んで祝杯をあげた。
帰宅早々掃除の行き届かぬ室内を整理し、不要物品を手際よく処理してくれている。有難いことである。無理をしない程度には掃除や炊事ができるので、今日からは主夫から家事見習いに格下げになりそうだ。嬉しい降格人事である。買い出しは私だが、ワイフのうまい手作り料理が食べられるようになる。何よりも嬉しいことである。本人は何を作っていたか忘れてしまったと言っているが、そんなのはすぐに思い出す。私の料理はワンパターンで、味付けも自己流の下手くそなのでいささかうんざりしていたが、まもなく開放される。美味く作れたのは野菜スープのみで、それも1週間つづくと飽きてしまう。よく2月つづいたものだ。
帰還してくれて、何よりも精神的に楽になった。これからは平常に近い生活が送れる。毎日の病院通いからも解放される。肉体的にも随分楽である。
ワイフについては血圧を高めるような無理は極力避けて、気長に回復を待つしかない。しかし放っておくと熱心に家事をやり始めるのでセーブするように気をつけねばならない。これは私の役目である。とにかく安静に過ごすこと、それが一番である。
ワイフの友人たちからの退院祝いの花束。
次回からは、この2か月間の空白日誌をときどき書く予定です。これでおしまい。
よかったですね!
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