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2018年3月6日火曜日

ナポリ旅行記 XXIII アマルフィ海岸 (5)

今回は十字架上のキリストの聖堂の一部にある司教区博物館の展示物の見学である。この博物館は1996年に設立されアマルフィ共和国の富と繁栄を示す数々の聖具が陳列されている。

聖堂天井  天窓が沢山開いているがステンドグラスの装飾はない。壁面右側が天国への回廊になる。



その展示物の幾つかを観賞する。

金糸で刺繍された豪華な司教の祭礼帽祭服


銀製の聖骨箱  男性の頭部の形をしていて13世紀から15世紀にかけての遺物。お骨を入れる容器である。
その右側にあるのが十字架の形をした聖十字架箱である。木製キリストの十字架を保存している。



司教冠   非常に貴重なものでエメラルドルビーなどの宝石で飾られている。
その右横にあるのがフランス製の優雅な聖杯で1300年代の作成とされる。



聖母子像  慈愛に満ちたまなざしのマリア像である。


聖人のブロンズ像 

その奥にみえる棺が聖遺物箱で当時の名高いエンブリアーキ家の工房で彫刻されたもの。側面の彫刻は牛骨に彫られている。



銀の際段飾り聖杯  18世紀ナポリの銀製品店の傑作とされる。
右下にあるのは聖書のカバー


中央祭壇にある 十字架に架けられたキリスト像  その足元にはマリアと聖人の像が並ぶ

聖人を描く祭壇の一部  着色された大理石板が使用されている。 各扉内のフレスコ画は聖人達を色鮮やかに描いている。



十字架上のキリスト



聖堂壁面

右側のフレスコ画15世紀前半の作品でナポリで活躍していた画家の作品である。右端の石柱は当時あった小礼拝堂につづいていた。

中央と左側にはマリア像を描く絵画があり、それぞれ板の上に金箔を用いて着色されている。



これで博物館の見学は終了し地下聖堂へと入ってゆく。今回はこれでおしまい。

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