まず若宮15社めぐりとは関係ないが 摂社 本宮神社遙拝所を紹介しておく。
由緒板
春日大社のご神体山である御蓋山の遥拝所である。
本殿の東回廊にあったのは御蓋山浮雲峰の遥拝所で正確には場所が異なる。
本来ならば若宮15社めぐりは、夫婦大國社で初穂料を支払って参拝手続きをして、付属資料(玉串木札、マップなど)を戴いてから行わねばならない。しかし別に御朱印なんかは欲しくないし面倒くさいこと(お金を払うのも)は嫌なので、地図を見て自分勝手に若宮15社めぐりを行った。
15社巡り案内図
この順序で参拝を始める。各神社のデータは春日大社のホームページから取得した。
・一番納札社 若宮神社
御祭神: 天押雲根命 (あめのおしくもねのみこと)
正しい知恵をお授けくださる神様
若宮神社細殿と神楽殿一棟は重要文化財に指定されている。
神楽殿
太鼓
若宮神社拝舎
若宮神社鳥居
若宮紅梅
紀貫之の名紅梅「ひとはいさ」の穂木から接ぎ木して伝えられたもの(と伝わる)。
人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香に匂いける
昔古文の教科書で習ったのを思い出した。
・二番納札社 一童社(三輪神社)
御祭神 少彦名命 (すくなひこなのみこと)
子孫の繁栄、子供の無事成長をお守りくださる神様
県下で一、二位を争う巨樹だそうです。それで写真は特大サイズにしました。
・三番納札社 兵主神社
御祭神: 大巳貫命 (おおなむちのみこと)
延命長寿をお守りくださる神様
兵主神社参拝所 写真で見れるようにつぎの四番納札社とは隣接している。
社殿
・四番納札社 南宮神社
御祭神: 金山彦神 (かなやまひこのかみ)
金運のご守護くださる神様
社殿
・五番納札社 広瀬神社
御祭神: 倉稲魂神 (くらいなたまのかみ)
おいなり様とご同神で衣食住をご守護くださる神様
社殿 社殿は皆同じような造りで区別がつきませんね。
・六番納札社 懸橋社(葛城神社)
御祭神: 一言主神 (ひとことぬしのかみ)
心願成就の神様、一言(一つの祈願)を願えば叶えてくださる神様
社殿
五番と六番納札社は隣接していてその間に 赤乳白乳両社遙拝所 がある。この場所から約3km離れた所に末社となる 赤乳神社 と 白乳神社 がある。ともに女性を護る神を祀っている。
その石碑前には赤乳白乳手描絵馬が納められている。
・七番納札社 三十八所神社
御祭神: 伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)
伊弉冊尊 (いざなみのみこと)
神日本磐余彦命 (かむやまといわれひこのみこと)
開発開拓の神様
鳥居と社殿 玉垣で囲われた境内を持つ15社の中では比較的大きな神社。
・八番納札社 佐良気神社
御祭神: 蛭子神 (ひるこのかみ) えびす様の別名
商売繁盛、交渉成立をお守りくださる神様
鳥居と社殿
御祭神: 春日皇大神(かすがすめおおかみ)
ひらめきの神様
この札所からは奥の院道をめぐることになる。奥の院である紀伊神社がこの先に祀られている由縁である。
遙拝所にはこのよう九個の据え石が敷かれている。明恵上人が春日大社本殿を遙拝されたと伝えられている。
奥の院道 切り倒された木が転がっている。
・十番納札社 宗像神社
御祭神: 市杵島姫命 (いちきしまひめみこと)
諸芸発達をお守りくださる、七福神の弁天様とも伝えられる神様で天河弁財天と伝えられている。
鳥居と玉垣
社殿
十一番納札社に至る道すがらにある 護摩壇
弘法大師が護摩を焚いて祈願されたという石段である。後に造られたものだろうけどね。
・十一番納札社 紀伊神社
御祭神: 五十猛命 (いたけるのみこと)
大屋津姫命 (おおやつひめのみこと)
万物の生気、命の根源をお守りくださる神様
鳥居
社殿 他社の社殿に比較すると奥の院だけあって造りは秀麗で、御簾が二帖張られている。
社殿の西側にある 龍王珠石
この石群は 善女龍王が尾玉を納められた所という。善女龍王は奈良室生の里に住んでいたとされる龍。尾玉は尾っぽにかくされている玉である。
只の石っころの山だけどね。
・十二番納札所 伊勢神宮 遥拝所
御祭神:
天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおかみ)
豊受大御神(とようけのおおみかみ)
天地の恵みに感謝する所
豊受大御神(とようけのおおみかみ)
天地の恵みに感謝する所
二つに割れた 伊勢遙拝石 を祀っている。この二つの石の間の方向に 伊勢神宮 がある。
・十三番納札所 元春日 枚岡神社 遥拝所
御祭神: 天児屋根命(あめのこやねのみこと)
比売神(ひめがみ)
延命長寿の神様
大阪にある枚岡神社の遙拝所である。ここでも大石小石を祀っているがその由緒は不明。
・十四番納札社 金龍神社
御祭神: 金龍大神 (きんりゅうおおかみ)
開運財運をお守りくださる神様。後醍醐天皇ゆかりのお宮。
鳥居
拝殿
拝殿
本殿
境内の常夜燈
そして来た道を戻り最後の夫婦大國社に至る。
・十五番納札社 夫婦大國社
御祭神: 大国主命 (おおくにぬしのみこと)
須勢理姫命 (すせりひめのみこと)
夫婦円満、良縁、福運守護の神様
手水舎
社殿 全国で唯一 夫婦大國 を祀る神社だそうです。
社額
社内は夫婦円満を願う老若男女で一杯でした。
ハート型の絵馬
この社では水占いが行われている。
受付で初穂料300円を支払って水占いの用紙を選ぶ。それを手水鉢の水につけて浮かんでくる文字を読み取る。
こんな感じ水占いを行う。
夫婦大国社 水占い今回はこれでおしまい。
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