そのまえに春日大社の神域にある 桂昌殿を見よう。
解説板には、桂昌殿は元禄年間に時の将軍である綱吉の母 桂昌院 の寄進によると書かれている。
天下泰平の祈願を修する建物である。
桂昌殿
水谷九社めぐりとは何かというと、巡っているときも知らなかったので、ここで初めて春日大社のホームページ から学ぶことになった。
要約するとこうなる。
春日大社境内の北を流れる水谷川(みずやがわ)は、春日山から湧き出る聖なる川で、その水谷川のほとりに鎮座する水谷神社は、御本社・若宮に次ぐ格式高いお社である。
この周辺は古来、春日信仰の根幹をなす龍神信仰が特に盛んな場所で、龍王社(りゅうおうしゃ)は、その拠点ともいえる神社であったが、明治維新の神社制度の改革で総宮神社に合祀されていた。
この度、春日大社は創建1250年を迎えることを記念して、140年ぶりに龍王社を再興。この龍王社とあわせ水谷川の清き川辺に鎮まる九社のお社を巡拝する「開運招福水谷九社めぐり」を行うことになった。
大体この順序で周りました。
・一番納札社 総宮(そうぐう)神社
御祭神: 伊勢・春日・八幡大神
白山大神
三光宮
二上権現
窪弁財天
北向荒神
睡大神
住まいを授け、住む人の平安をお守りくださる神様。
由緒板
社殿
・二番納札社 一言主(ひとことぬし)神社
御祭神: 一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)
一事(いちじ)を真剣に祈願すれば叶えてくださる神様。
祈願が成就した暁には、感謝の心を籠め鳥居を奉納するしきたりがある。
由緒板
社殿
・三番納札社 龍王社 (りゅうおうしゃ)
御祭神: 龍王大神(りゅうおうおおかみ)
運気を上昇させ、富貴に導く神様。
神山春日山に鎮座する水徳の神で、中世には善女龍王を祀る高山龍王社ともいわれた式内社鳴雷(なるいかずち)神社の里宮にあたるお社。
由緒板
社殿と石燈籠
・四番納札社 水谷(みずや)神社
御祭神: 素戔嗚命 (すさのおのみこと)
大己貴命 (おおなむちのみこと)奇稲田姫命 (くしなだひめのみこと)
難病・疫病を封じ、地相・家相・方位・日柄などから現れる災難を取り除き福徳円満をもたらす神様。京都八坂神社の本祀ともいわれる格式の高いお社。
拝殿の子授け石には子宝に恵まれる御霊験がある。
由緒板
鳥居 玉垣で囲まれた小ぶりだが境内をもつ。
社殿
・五番納札社 浮雲(うきぐも)神社
御祭神: 天児屋根命 (あめのこやねのみこと)
将来を見通す御力に優れ、運気を上昇させ福徳を増進してくださる神様。
このお社にお参りすれば、神々が御降臨になった霊峰御蓋山(みかさやま)の頂、浮雲峰に鎮座する本宮神社を登拝するのと同じ御霊験があるという。
由緒板
参道と鳥居
・六番納札社 聖明(せいめい)神社
御祭神: 聖明神 (せいめいのかみ)
由緒板
社殿
・七番納札社 愛宕(あたご)神社
御祭神: 火産霊神 (ほむすびのかみ)
火難を防ぐ愛宕権現で台所や厨房の守り神として、勝負事(争いごと)を勝利に導く神様としても信仰される。
由緒板
社殿
・八番納札社 天(てん)神社
御祭神: 天常立命(あめのとこたちのみこと)
由緒板
社殿
境内 横に水谷川が流れている。
・九番納札社 船戸(ふなど)神社
御祭神: 衝立船戸神(つきたつふなどのかみ)
交通安全や邪気の侵入を防ぐ神様。
由緒板
社殿
駐車場脇の石垣の上に祀られている。
これで春日大社編はおしまい。
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